ローカルSEOとは?MEOとの違いと対策についてまとめてみた!

  • 2025年6月18日
  • 2025年6月16日
  • MEO対策
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はじめに

検索を行う地域や地点によって、ユーザーが目にする検索結果や順位は大きく異なります。
あなたがSEOで対策しているキーワードの中に、地域の影響を受けるものは含まれていませんか?

もし、地域や場所に左右されるキーワードを扱っている場合は、ローカルSEOの仕組みや評価ポイントを理解し、適切な対策を取ることが非常に重要です。

ここでは、ローカルSEO(Local SEO)の基本的な考え方と、SEO・MEOとの違い、そして特定の地域で検索上位に表示されるための評価ポイントと対策について解説します。

ローカルSEOとは?

ローカルSEO(Local SEO)とは、「地域名+キーワード」や、地域性の影響を受けるキーワードで検索した際に、検索ユーザーの現在地や検索場所に応じて、自社の店舗情報がGoogle検索やGoogleマップ上に適切に表示されるよう最適化を行う施策を指します。

これは、地域に根ざしたビジネス(店舗・施設など)が集客を行ううえで欠かせない対策です。

例えば、以下のようなキーワードは地域の影響を受けやすい代表的なものです。検索する場所やユーザーの現在地によって、表示される検索結果が大きく変わります。

地域情報に影響を受けやすいキーワードの例

  • 飲食店(居酒屋、レストラン、カフェ、ラーメン店など)

  • 教育施設(塾、カルチャーセンター、英会話教室、パソコンスクールなど)

  • 医療施設(病院、眼科、耳鼻科、歯科、整骨院など)

  • 地域密着型の店舗・施設(美容院、スポーツジム、クリーニング店など)

  • 士業(弁護士、税理士など)

  • 緊急対応型のサービス(鍵修理、水漏れ修理など)

ローカルSEOの重要性

実店舗を運営しているオーナーや、多店舗展開を行う企業にとって、ローカル検索で自社の情報を表示させることは、Webプロモーションにおける集客効果を高める重要な施策となります。

通常のウェブ検索では、大手ポータルサイトや全国展開している大企業のサイトが上位を独占していることが多く、地域で営業している中小企業(SMB:Small and Medium Business)のサイトがSEOだけで上位に食い込むのは難しい場合があります。

しかし、ローカルSEOであれば、競合となるのは商圏内の実店舗が中心になるため、比較的上位表示がしやすくなります。また、ローカル検索は視覚的にもユーザーの認知を得やすいため、高い集客効果を期待できる有力な施策です。

ローカルSEOとSEOの違い

SEO(Search Engine Optimization)

  • 検索エンジンにおける通常のキーワード検索で、自社のウェブサイト(ページ)を検索上位に表示させるための施策全般を指します。

ローカルSEO

  • SEOの中でも、地域に関連するキーワードに特化して、店舗や施設など地域密着型ビジネスの検索結果最適化を行う施策です。
    ローカルSEOでは、ウェブサイトだけでなく、Googleビジネスプロフィールの店舗情報が検索結果に表示されることも含まれます。

 

ローカルSEOとMEOの違い

MEO(Map Engine Optimization)

  • 主にGoogleマップやローカル検索の検索結果(いわゆるローカルパック)における店舗情報の上位表示を目指す施策を指します
    MEOは正式な定義がある用語ではなく、人によって使い方や範囲がやや異なる点に注意が必要です。一般的にはローカルSEOの一部として扱われるケースが多くなっています。

※MEOという言葉に定義がないため、人によって表現の仕方が異なる場合があります。
ローカルSEOは、MEOと同じ意味合いで捉える人も多いようです。

 

ローカルSEOにおける検索結果の表示タイプ

ローカルSEOの検索結果には、いくつかの表示形式(SERPs)が存在します。Googleは日々ユーザビリティ向上のために検索結果を改善し、ABテストなども頻繁に行いながら表示形式を進化させています。ここでは代表的な表示タイプをご紹介します。


ローカルパック

ローカルパックとは、地域情報に関連するキーワードで検索した際に、検索結果の最上部に表示される「3件の店舗情報リスト」と地図がセットになった表示形式です。
表示される情報はすべてGoogleビジネスプロフィールに登録された店舗情報がもとになっています。

ローカルパックは通常のオーガニック検索よりも上の位置、いわゆる「検索順位ゼロ位」に表示されるため、非常に目立ちやすく高い認知効果があります。

※PCではウェブサイトへのリンク、スマートフォンでは電話ボタンなど、デバイスによって表示内容が若干異なります。

ローカルパックの表示内容は、検索するカテゴリや状況によって変化します。


ローカルABCパック

ローカルABCパックは、ローカルパックの派生形のひとつで、チェーン展開しているブランド店や大手企業のカテゴリ検索で多く表示されます。A・B・Cのマーカー付きで店舗がリスト表示されます。

この形式は「どの店舗に行くか」よりも「どこに店舗があるか」を重視した検索意図に対応しており、基本情報・ルート検索・電話(またはウェブサイト)などが表示されますが、口コミ数や評価、写真は表示されません

検索評価としては、ユーザーの現在地からの距離が特に重視されやすい傾向があります。


ローカルスナックパック

ローカルスナックパックもローカルパックの一種で、主に飲食店や美容室など「選んで行く店舗」を探す意図が強いカテゴリでよく表示されます。

店舗名とともに写真・口コミ・星評価などが表示され、ユーザーの意思決定を後押しします。
一方で、ルート検索・ウェブサイトリンク・電話ボタンなどは表示されません。

特にスマートフォンでは、写真を横スクロール(ドラッグ)して複数の写真や追加情報を閲覧できるインターフェースが用意されており、視覚的に魅力を伝えやすくなっています。

検索評価としては、キーワードの関連性・人気度・知名度など、総合的な評価が重視されます。


ビジネスプロフィール(ナレッジパネル)

ナレッジパネルとは、Googleのナレッジグラフによって表示される情報ボックスの一種で、ビジネス情報が個別に大きく表示されます。検索結果の右側(スマホでは上部)に店舗の詳細情報がまとめて表示される形式です。

表示内容は、地図、写真、ウェブサイトリンク、電話、ルート案内、混雑状況など多岐にわたります。

  • 店舗名や屋号を直接検索した場合に主に表示される

  • その地域に1店舗しかない場合、カテゴリ検索でも表示される場合がある(例:「品川 アフリカ料理」で該当店舗が1件だけの場合)


ローカルファインダー

ローカルファインダーは、ローカルパックの下部にある「さらに表示」リンクをクリックした際に表示される店舗一覧ページです。

通常、1ページあたり最大20件程度がリスト化され、地図の拡大・縮小・移動に合わせて結果も動的に更新されます。
店舗を検討しているユーザーにとっては比較検討の場となるため、できれば5〜6位以内にランクインできるよう施策を行うことが望ましいでしょう。

また、ここに表示される写真も集客に大きく影響します。競合と比べて魅力的に見える写真を用意しておくことが重要です。

ローカルSEO対策に必要な3つの評価ポイント

ローカル検索結果、特にローカルパックに店舗情報を表示させることは、集客のために非常に重要です。
ローカルパックに表示されるための主な評価要素は、大きく3つに分けられます。これらの要素が適切に組み合わさることで、検索結果に表示される可能性が高まります。

1. 関連性(Relevance)

検索キーワード(クエリ)とビジネス情報の一致度を評価します。
特にGoogleビジネスプロフィールでのカテゴリ設定が重要で、正しい業種・カテゴリを設定することが基本となります。

また、検索キーワードに関連するサービス内容や商品情報を、ビジネスプロフィールや公式サイトで詳しく掲載しておくことで、関連性がさらに高まります。

2. 距離(Distance)

ユーザーが検索している位置情報や、検索語句に含まれる場所指定からビジネスまでの距離が評価されます。
これは物理的な要素のため直接対策はできませんが、評価要素として自動的に加味されます。

3. 視認性(Prominence)

以前は「知名度」と呼ばれていた要素で、Googleのガイドラインでは「視認性」と表現されています。
ビジネスがどれほど広く知られているか、オンライン上でどれだけ言及・評価されているかが評価に影響します。具体的には、口コミ・レビュー・サイテーション(他サイトでの言及)などがこれに該当します。

ローカルSEOの評価要素と具体的な対策

ある調査では、次の7つが重要な評価要因であることが挙げられています。

評価要素説明
Googleビジネスプロフィールビジネス情報の充実度・正確性
レビュー(口コミと評価)口コミ数・評価内容・投稿頻度
公式サイト関連情報の記載・SEO評価
リンク内部リンク・被リンクの質と量
行動履歴滞在時間・クリック率などのユーザー行動
サイテーション他サイト・SNSなどでのビジネス情報言及
パーソナライゼーション個々のユーザー履歴や現在地による検索結果の個別化

①Googleビジネスプロフィールの登録

ローカルSEOで最も基本かつ影響力が大きいのが、Googleビジネスプロフィールの正確で充実した登録情報です。カテゴリ・サービス・説明文・写真・営業時間などを細かく記入し、関連度を高めていきます。


②レビュー(口コミと評価)

年々重要性が増している要素です。実際の利用者からの口コミは人気度の指標となり、関連性・視認性の両面に影響します。
レビュー内容が検索結果内に直接引用表示されることもあるため、積極的に口コミを促す仕組みづくりが必要です。


③公式サイトの充実

公式サイトもローカルSEOにおける関連性を高めます。サービス内容、商品情報、FAQ、アクセス情報などを充実させ、検索キーワードと一致する情報を掲載しておきます。SEO全般の評価(ドメインパワー等)も影響します。


④リンク

公式サイトやGoogleビジネスプロフィールが外部サイトからリンクされていることも評価に繋がります。自然な被リンク獲得が重要です。


⑤行動履歴

検索後のユーザー行動(クリック率、滞在時間、ルート検索実行など)もローカルSEOに影響します。ユーザーが興味を持って行動しやすい情報設計を意識します。


⑥サイテーション

NAP情報(店舗名・住所・電話番号)が、SNSやポータルサイト、地元メディアなどで正しく掲載されていることが評価対象になります。リンクされていなくても、情報の一貫性が重要です。


⑦パーソナライゼーション

検索するユーザーの履歴や現在地、デバイスによって検索結果が個別に変化します。個人ごとの検索状況が反映される要素です。

まとめ

ローカルSEO(Local SEO)における評価要素は多岐にわたり、どの要素もバランスよく対策していくことが重要です。
各項目に適切な施策を行うことで、Googleからの評価が高まり、ユーザーにも正確で充実した情報を届けることができます。結果として、集客やコンバージョンの向上に大きく貢献していきます。


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