インデックス数は、自社サイトのページのうち、Googleのデータベースに登録されている数です。登録されていないページは、どれだけ良い内容でも検索結果には出ません。ただ、数が多いほど強いわけでもありません。Search Consoleで自サイトの数を正しく読み、「未登録」の理由を見分け、競合の数と比べるときに何を見るか。当センターのサイトと、当社が運営する別のサイトで実際にやった点検をもとに、月に1回どこを開いて何を確かめればよいかが決まるところまで書いています。
インデックス数は「検索に出る候補になれるページ数」
Googleは、クロール(Googleのロボットがページを読みに来ること)したページのうち、検索結果に出す価値があると判断したものをデータベースに登録します。この登録をインデックス登録と呼び、登録されているページの数がインデックス数です。
検索順位は、インデックスされたページの中から決まります。つまりインデックス数は「順位を競う土俵に上がれているページの数」であって、順位そのものではありません。実際に検索結果に表示されて順位がついているページの数は別の指標で、ランクインページ数として分けて見ます。インデックス数が300あっても、検索結果で実際に表示されているのが30ページなら、残りの270ページは登録はされているけれど、ほとんど誰の目にも触れていない、ということになります。
押さえておきたいのは、インデックス数が多いほどサイトの評価が高いわけではないことです。中身の薄いページ、ほかのページと内容が重なるページ、タグやページ送りで機械的に生まれるページが大量に登録されていると、Googleがサイト全体をどう見るかに影響します。目指す状態は「評価してほしいページだけが、漏れなく登録されている」ことで、数はその結果にすぎません。
自サイトのインデックス数を調べる3つの方法と、それぞれの精度
調べる方法は3つあります。精度と用途がはっきり違うので、どれで見た数なのかを意識して使い分けます。
Search Consoleの「ページのインデックス登録」レポートが正
自サイトの正確な数は、Search Consoleの左メニュー「インデックス作成」にある「ページ」(ページのインデックス登録レポート)で見ます。上部に「インデックス登録済み」と「未登録」のページ数が折れ線グラフで出て、その下に未登録の理由が件数つきで一覧になります。グラフは日ごとの推移なので、いつ増えたか、いつ減ったかが分かります。Googleが自分で持っているデータなので、これより正確な数はありません。
見るときは、表示の対象を「すべての既知のページ」と「送信済みのページ」(サイトマップに載せたURLだけ)で切り替えて比べます。サイトマップに載せて「見てほしい」と伝えているのに未登録のページがあれば、そこが最初に直す対象です。
URL検査ツールは1ページずつ確かめる道具
特定のページが登録されているかは、Search Console上部の検索窓にURLを入れるURL検査ツールで確かめます。「URLはGoogleに登録されています」と出れば登録済みで、未登録なら理由が表示されます。公開したばかりの記事や、直したページを早めに読み直してほしいときは、ここから「インデックス登録をリクエスト」できます。ただし1ページずつしか見られないので、サイト全体の数を把握する用途には向きません。レポートで「どのURLが」まで絞ったあとに、個別に確かめる道具と考えると使いやすいです。
site:検索は「おおよその規模感」までしか分からない
Googleの検索窓に「site:ドメイン名」の形で入れると、そのドメインのページが一覧で出てきて、件数らしい数字が表示されることがあります。昔からインデックス数の目安として使われてきましたが、この数は推定値で、Search Consoleの数とは一致しないことがよくあります。表示される件数は検索のたびに揺れもします。使えるのは「競合サイトはだいたい数十ページなのか、数千ページなのか」という桁の把握と、「自社の特定のURLが出てくるか」の簡易確認までです。自サイトの数をsite:検索で追いかけて、増えた減ったと判断しないようにします。
| 方法 | 分かること | 精度 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| ページのインデックス登録レポート | 登録済み・未登録の数、未登録の理由、日ごとの推移 | 正確(Googleのデータそのもの) | 自サイトの数の把握、未登録の原因切り分け |
| URL検査ツール | 1つのURLの登録状況と理由、再クロールの依頼 | 正確(ただし1ページずつ) | 公開直後の確認、直したページの再依頼 |
| site:検索 | そのドメインで出てくるページの一覧と、件数の目安 | 低い(推定値、検索ごとに揺れる) | 競合サイトの桁の把握、登録ページの種類を眺める |
「未登録」の理由の読み方。放置してよいもの、直すもの
レポートの下半分には、未登録の理由が件数つきで並びます。これを全部ゼロにする必要はありません。理由ごとに「意図した除外なのか、意図しない漏れなのか」を見分けます。
| 未登録の理由 | 起きていること | 対応の判断 |
|---|---|---|
| クロール済み – インデックス未登録 | Googleは読みに来たが、登録するほどではないと判断した。中身が薄い、似たページがある、ページの目的が伝わらない、などが多い | 評価してほしいページなら、中身を見直す。タグ一覧など自動で生まれるページなら放置してよい |
| 検出 – インデックス未登録 | URLの存在は知っているが、まだ読みに来ていない。新しいサイトや、一度に大量公開した直後に出やすい | 公開直後なら待つ。長く残るなら、そのページへの内部リンクとサイトマップの記載を確かめる |
| 重複しています(正規ページとして選択されていません)/代替ページ(適切なcanonicalタグあり) | 同じ内容のページが複数あり、Googleが別のURLを正と判断した。または自分でcanonical(正規URLの指定)を付けている | 自分が正にしたいURLが選ばれていれば問題なし。意図と違うなら、canonicalと内部リンクの向き先をそろえる |
| noindexタグによって除外されました | ページに「登録しないでほしい」という印(noindex)が付いている | 検索結果ページやログインページなど、意図した除外なら正しい。評価してほしいページに付いていたら設定ミスなので直す |
| ページにリダイレクトがあります/見つかりませんでした(404) | 転送先がある、またはページが存在しない | 記事の集約や削除の結果なら正常。消した覚えのないURLなら原因を調べる |
判断の軸は1つで、「そのページを検索結果に出してほしいか」です。出してほしくないページが未登録なのは、むしろ健全な状態です。出してほしいページが未登録のときだけ、理由に応じて手を打ちます。noindexの仕組みそのものは、Googleのnoindexでインデックス登録をブロックするにまとまっています。
なお、評価してほしい記事に「クロール済み – インデックス未登録」が集まっているときは、技術的な設定ではなく中身の問題と考えたほうが早いです。似た記事が複数ある、書き手や根拠が見えない、ほかのサイトにもある情報の言い換えで終わっている、といった記事が該当しやすく、noindexやcanonicalを触っても変わりません。
当社の別サイトで起きた「noindexタグによって除外」31件と、確認の手順
当社が運営する別のサイト(植物の育て方の記事サイト)で、ページのインデックス登録レポートに「noindexタグによって除外されました」が31件出ました。記事にnoindexを付けた覚えはなかったので、まず該当URLの一覧を開いて、種類ごとに分けました。
中身は、カテゴリ一覧やトップページの2ページ目以降(/page/2/ 以降のページ送り)と、サイト内検索の結果ページ(URLに ?s= が付くもの)でした。記事本体は1本も含まれていません。原因は、SEOプラグイン(All in One SEO)の「既定の設定を使う」がオンのままで、ページ送りに自動でnoindexが付いていたことでした。あわせて、サイトマップに載せている378URLにはnoindexが付いていないことも確かめました。
対応は分けました。ページ送りのnoindexは意図していなかったので、プラグインの設定を変え、本番ページのHTMLでnoindexが消えたことを確認しました。一方、サイト内検索の結果ページは検索結果に出す必要がないので、除外されたまま残しました。その後、Search Consoleから「完全に修正できませんでした」という通知が届きましたが、残っていたのは検索結果ページだけだったため、対応不要と判断しています。この通知は失敗の知らせではなく「まだ除外が残っている」という報告なので、残っているものが意図どおりなら気にしなくてよい、という例です。
このときの確認の手順は、そのまま使えます。
- レポートの「noindexタグによって除外されました」を開き、URL一覧を種類ごとに分ける(記事、カテゴリ一覧、ページ送り、検索結果、その他)
- 評価してほしいURLが含まれているかを見る。含まれていなければ、ここで終わってよい
- 含まれていたら、そのページのHTMLソースでmeta robotsのnoindexを確かめ、どの仕組みが付けているか(SEOプラグインの既定設定、テーマ、手動の設定)を特定する
- 設定を変えたら、本番ページを開いてnoindexが消えたことを確認し、URL検査からインデックス登録をリクエストする
- 意図した除外(検索結果ページなど)は残す。レポートで「修正を検証」を押したあとの通知は、残っているURLの種類で判断する
競合のインデックス数と比べるときに見るもの
「競合 インデックス数」で調べている方の多くは、「相手は何ページあるのか、うちは少なすぎないか」が気になっているのだと思います。ただ、数の差だけを見ると判断を誤ります。
競合のSearch Consoleは見られないので、使える手段はsite:検索か、ツールの比較機能です。当センターでは順位計測にGyro-n SEOを使っていて、競合サイトのインデックス数を自サイトと並べて見る機能があります。毎回手でsite:検索をするより、同じ条件で継続して差を追えるのが利点です。計測の結果に対して何をしたかは、Gyro-n SEOのSEOメモ機能に残しておくと、インデックス数が動いた時期と施策を後から突き合わせられます。
比べるときに見るのは、次の3点です。
- 数の桁が違うか。自社50で競合60なら、差は気にしなくてよい。自社50で競合2,000なら、相手がどんな種類のページで数を作っているかを見る
- どんなページが登録されているか。site:検索で出てくるURLをざっと眺め、記事なのか、商品ページなのか、地域名を入れ替えただけの量産ページなのかを見る。量産で数を作っている相手なら、同じことをしても追いつく意味がない
- 自社が狙う検索語で上位にいる競合のページは、そのテーマで何ページ持っているか。インデックス数全体より、同じテーマでの厚みを比べる
競合の数は「自社に足りない主題を探すヒント」として使い、数そのものを目標にはしない。比べるときの基本はこれだけです。
増やすか、減らすか。meo-jp.comで229本を158本にした考え方
インデックス数を増やす話はよく見かけますが、減らすのも整理の一つです。当センターのサイト(meo-jp.com)では、2026年10月に公開記事を229本から158本に整理しました。
やったことは2種類です。主題が重なる記事は、残す1本に向けて301(転送)で集約しました。読んでいる人もGoogleも、残した1本に案内されます。流入がなく、受け皿になる記事もないものは410(削除済みの応答)にしました。どちらもインデックス数を減らす作業ですが、目的は「評価してほしいページだけが登録されている状態」に近づけることで、数を減らすことそのものではありません。
増やす側の判断も同じ軸です。新しいページを足すのは、そのテーマで検索している人がいて、既存の記事では答えられていないときです。似た記事を足すと、クロール済み – インデックス未登録か重複として扱われ、数が増えないだけでなく、既存記事の評価も割れます。残す記事をどう厚くするかは、Googleが評価の軸にしているE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を手がかりにします。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 評価してほしいページが未登録 | 直す。noindex、canonical、中身のどれが原因かを切り分ける |
| 自動で生まれるページ(タグ一覧、ページ送り、検索結果)が未登録 | 放置してよい。出したくないなら、意図してnoindexを付ける |
| 主題が重なる記事が複数登録されている | 残す1本を決め、ほかは301で集約する |
| 流入がなく、受け皿になる記事もない | 410で削除する |
| 新しい主題で、既存の記事に答えがない | 新しく書き、サイトマップに載せる |
サイトマップ(Googleに知らせたいURLの一覧ファイル)には、評価してほしいURLだけを載せます。Googleのサイトマップについてにあるとおり、サイトマップは登録を保証するものではなく、どのページを見てほしいかを伝える案内です。noindexを付けたページや転送先のあるURLがサイトマップに残っていると、レポートの「送信済みなのに未登録」が増え、本当に見るべき漏れが埋もれます。
月1回のインデックス点検、見る場所と順番
最後に、月に1回の点検の順番です。見る場所を決めておけば、長い時間はかかりません。
- Search Consoleの「ページ」レポートを開き、登録済みの数を前月と比べる。数件の増減は気にしない。大きく動いていたら、その日付の前後に何をしたか(公開、削除、プラグイン更新、テーマ変更)を思い出す
- 対象を「送信済みのページ」に絞り、未登録が増えていないかを見る。増えていれば、理由の一覧を開く
- 未登録の理由ごとにURL一覧を開き、「評価してほしいページ」が含まれているかだけを確かめる。含まれていなければ、その理由は閉じてよい
- 含まれていたら、URL検査ツールで個別に確認し、noindex、canonical、中身のどれが原因かを決めて直す。直したらレポートの「修正を検証」を押す
- 競合の数はこの点検とは分ける。毎月追う必要はなく、新しい競合が出てきたと感じたときや、順位が動いたときに、site:検索かツールで桁を見る程度で足りる
数が増えたか減ったかで喜んだり慌てたりせず、「出してほしいページが出ているか」を月に1回確かめる。それだけで、インデックス数という指標は十分に役目を果たします。