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SEO対策:noindexの使い方についてまとめてみた!

  • 2025年5月23日
  • 2025年5月23日
  • SEO対策
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目次

noindexの正しい使い方とは?

SEO対策における活用方法と注意点を解説

ウェブサイトを運用していると、検索結果に表示させたくないページが出てくることがあります。
そんなときに活用されるのが「noindex」です。

正しく使えば、サイト全体のSEO評価を守るための有効な手段となりますが、使い方を誤ると、逆に検索順位を下げてしまう可能性も。
本記事では、noindexの基本的な役割や使い方、運用時の注意点について詳しく解説します。

■ noindexとは?

「noindex」とは、Googleをはじめとした検索エンジンに対し、特定のページをインデックス(検索対象)に登録しないよう指示するmetaタグの属性です。

html
<meta name="robots" content="noindex">

このタグをページに設置することで、検索エンジンはそのページを検索結果に表示しないようになります。


■ 検索エンジンにおける3つのプロセス

ウェブページが検索結果に表示されるまでには、以下のような3ステップがあります:

  1. クロール:検索エンジンがページの存在を検出

  2. インデックス:検出されたページの内容を登録

  3. ランク付け・表示:評価に基づき検索結果に掲載

noindexは、2番目の「インデックス登録」の工程をブロックします。
つまり、ページが検索結果に掲載されない状態になります。


■ noindexの注意点

ここで重要なのがnoindexは「クロール後に認識される」という点です。 noindexはクロールされて初めて機能します。

仮にrobots.txtやその他の手段でクロール自体をブロックしていると、検索エンジンはそのページの中身を確認できず、noindexも認識できません。
その結果、意図に反して検索結果に表示されることがあるため、使い方には注意が必要です。

noindexを使う目的とは?

SEO対策としての正しい使い方を理解しよう

「検索結果に表示させない」というnoindexタグの基本機能はよく知られていますが、
実はSEO上の目的に応じて戦略的に使い分けることが重要です。
ここでは、noindexを使う代表的な2つの目的について解説します。


■ 目的①:検索結果に表示させる必要のないページを除外する

検索結果に表示されるページは、「検索ユーザーが訪問する価値のあるページ」であるべきです。
しかし中には、ランディングページとして機能しないページも存在します。

例:検索表示の必要がないページ

  • フォーム送信後のサンクスページ

  • ログイン後にしか見られないページ

  • 重複した内容を持つ一部のカテゴリページやアーカイブページ

これらのページが検索結果に表示されても、ユーザーの検索意図を満たすことができず、集客にもつながりません。

本来は流入の入口とすべきページだけをインデックス対象とすることが、効率的なSEOにつながります。

■ 目的②:サイト全体のSEO評価(品質)を守る

SEOでは、「サイト全体の品質評価」が検索順位に大きく影響します。
Googleは「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」の観点から、コンテンツの質を重視しています。

noindexの活用で品質を守る

  • 品質の低いページ(情報量が少ない・重複・自動生成など)をインデックスから除外

  • インデックス対象を高品質なページのみに絞る

  • サイト全体のコンテンツ評価を底上げする

たとえ一部に高品質なコンテンツがあっても、サイト全体に低品質なページが散見されると、ドメイン全体の評価が下がるリスクがあります。

※そのため、品質維持の観点からnoindexを活用することは、非常に効果的なSEO施策となります。

noindex以外で検索結果に表示させない方法

クロールを制御してSEOリソースを最適化しよう

検索結果にページを表示させない方法として、「noindex」タグの利用が一般的ですが、
この方法ではページはクロールされた上で検索対象から除外されます。
では、そもそもクロールすらさせたくない場合はどうすればよいのでしょうか?


■ クロールをブロックする目的とは?

検索エンジンには「クロールリソース(クロールバジェット)」という概念があります。
これは、検索エンジンがサイト全体をクロールできる回数・頻度には限りがあるという考え方です。

そのため、重要でないページが無駄にクロールされると、重要なページのクロール頻度が下がるという事態を招きかねません。

 適切にクロールを制御することで、より重要なページにクロールリソースを集中させることができ、SEOにもプラスになります。


■ noindexとrobots.txt / Basic認証の違いをまとめています

方法クロールインデックス主な用途
noindex○される✕されない検索結果から除外(ただしクロールされる)
robots.txt / Basic認証✕されない✕されないそもそもクローラーを通さない(内容が認識されない)

■ クロール制御の活用例

以下のようなケースでは、noindexではなく「クロールブロック」が有効です。

  • テスト環境やステージング環境(例:dev.example.com

  • 管理画面や内部ツールページ

  • サイト内の特定ディレクトリ(例:/old-pages/)がすべて不要な場合

🚫 ただし、「重要なページが意図せずブロックされていた」というミスは非常に多いため、設定ミスには細心の注意が必要です。


■ クロールをブロックする2つの方法

1. robots.txt

サイトのルートディレクトリに設置し、検索エンジンにクロール禁止の指示を出す設定ファイルです。

txt
User-agent: *
Disallow: /private/

※この方法ではインデックスの有無までは保証できず、すでにインデックスされているページには効かない点に注意。


2. Basic認証(HTTP認証)

ユーザー名とパスワードで保護されているページは、クローラーがアクセスできないためインデックスもされません

開発中のサイトやクローズドな環境を外部に漏らしたくない場合に有効です。

noindexタグを使うべき具体的なケースとは?

検索結果に表示させたくないページは、SEOの観点からもnoindexタグを適切に使うことでサイト全体の評価を守ることができます。
ここでは、実務でよく発生するnoindexの活用シーンを目的別に解説します。


■ 1. 検索流入が見込めないページの除外

検索経由での集客に貢献しないページは、検索結果に表示させる意味がありません。
たとえば以下のようなページが該当します。

▶ 代表的な対象ページ

  • フォーム送信後のサンクスページ

  • 処理中や確認待ちなどの中間案内ページ

  • 公開前のテストページ

  • 404エラーページなどのエラーページ

  • 社内専用や特定ユーザー限定のページ

これらは流入してもユーザー体験やサイト目的に貢献せず、SEO評価にとってマイナス要素となるため、noindexで除外すべきです。


■ 2. 重複コンテンツ対策

ページ内容がほぼ同一、もしくは類似するページが複数存在する場合、Googleはどのページを評価対象とすべきか判断しづらくなります。
結果として評価が分散され、検索順位にも悪影響が及びます。

▶ noindexを使うべきケース

  • 類似構成の複製ページ

  • コピーコンテンツ(他サイトからの引用を含む)

ただし、重複を防ぐだけでなく評価を一本化したい場合は、canonicalタグでの正規化が有効です。


■ 3. 広告用ランディングページ(LP)

広告運用に特化したページは、検索からの流入を目的としていないため、noindexが適しています。
また、インデックスされると広告以外のチャネルからの流入が発生し、広告パフォーマンス計測にノイズが入るリスクもあります。

▶ ポイント

  • 広告専用のLPは基本的にnoindex

  • ただし評価を活かしたい場合はcanonicalタグで正規ページへ誘導


■ 4. ECサイトのバリエーションページ

色やサイズなど、同じ商品でもURLが異なるバリエーションページは、重複コンテンツとなりがちです。
このようなページにはnoindexよりもcanonicalによる正規化が推奨されます。

▶ なぜcanonical推奨?

  • 被リンク評価を維持できる

  • 重複を避けつつ、正規ページへの評価集中が可能


■ 5. 低品質コンテンツの除外

価値が薄く、検索ニーズを満たさないページはサイト全体の評価を下げる要因になります。
インデックス対象から外すことで、サイト全体の品質を高く保つことができます。

▶ 対象となる例

  • 内容が薄い・まとまりがないページ

  • 自動生成されたコンテンツ

  • 明確な検索意図に応えていないページ


■ 6. サイト内検索結果ページ

サイト内検索を導入している場合、検索キーワードごとに膨大な数の検索結果ページが生成されることがあります。
これらがインデックスされると、価値のないページが大量に検索結果に現れ、SEO評価が著しく低下します。

特にスパム対策がされていない検索フォームでは、無意味な検索ワードのページがインデックスされる危険もあります。


■ 7. CMSで自動生成されるアーカイブページ

WordPressなどのCMSでは、カテゴリやタグ、日付ごとのアーカイブページが自動生成されます。

▶ 処理の考え方

  • タグページ:重複・薄い内容になりやすいため、基本はnoindex推奨

  • カテゴリページ:内容が絞られていれば、検索対象として有用

目的やユーザーメリットの有無を確認し、ページ単位でnoindexの要否を判断しましょう。


■ 8. テストページ・未完成ページ

公開準備中のページや、検証用に設置したテストページは、ユーザーがアクセスするべきではないコンテンツです。
誤ってインデックスされないよう、noindexを事前に設定しておくことが重要です。

noindexの記述方法と設定時の注意点

検索結果からページを除外するためのnoindexタグは、正しく記述・設置しなければ機能しません。ここでは記述例と注意点を紹介します。


■ noindexタグの基本的な記述方法

noindexは、HTMLの<head>タグ内に以下のように記述します。

html
<meta name="robots" content="noindex">

この記述により、すべての検索エンジンクローラーに対してインデックスを禁止するよう指示できます。


■ 特定の検索エンジンにのみnoindexを適用したい場合

検索エンジンごとに制御するには、name属性に対象クローラーのユーザーエージェント名を指定します。

html
<meta name="googlebot" content="noindex"><!-- Googlebotにだけ適用 -->

<meta name="bingbot" content="noindex"> <!-- Bingbotにだけ適用 -->

💡複数の検索エンジンに対応する場合は、robotsと対象クローラーごとに複数行で記述しましょう。


■ WordPressなどCMSでの設定方法

WordPressなどのCMSでは、テーマテンプレートの <head> 内に直接記述する方法もありますが、
AIOSEOやYoast SEOなどのプラグインを使えば、管理画面から対象ページにnoindexを設定できます。

noindexが記述されているかを確認する方法

noindexタグがページに正しく設定されているかを確認することは、SEOの管理上とても重要です。
ここでは、簡単かつ確実にチェックする3つの方法を次の項目から説明していきます。

■ 1. Google Search Consoleで確認する

Google Search Consoleを使えば、Googleがnoindexを認識しているかどうかを確認できます。

▶ 方法①:URL検査ツールを使用

  1. Search Consoleにアクセス

  2. 上部の検索バーに確認したいURLを入力

  3. 「インデックス登録」ステータスに以下のような表示があればnoindexが適用されています。

「ページはインデックスに登録されていません: noindex タグによって除外されました」

▶ 方法②:「インデックス作成」>「ページ」から確認

  1. Search Console 左側メニュー → 「インデックス作成」 → 「ページ」

  2. 「インデックス未登録の理由一覧」に以下の項目が表示されます:

「noindex タグによって除外されました」

この一覧で、自サイト内のnoindex設定されているページを一括で確認可能です。
誤ってインデックス除外されているページがないか、定期的なチェックをおすすめします。


■ 2. Chrome拡張機能「SEO Pro Extension」で確認

Google Chromeユーザーにおすすめなのが、SEO Pro Extensionという無料の拡張機能です。

▶ 利用方法

  1. Chrome ウェブストアから「SEO Pro Extension」をインストール

  2. noindexが設定されたページを開くと、アイコンに●印(赤いドット)が表示されます

  3. アイコンをクリックし、「META ROBOTS」セクションを見ると、noindex の有無が明確に確認できます

インデックス対象ページでは●印は表示されません。

ワンクリックで視覚的にチェックできるため、SEO作業の効率化に最適です。


■ 3. HTMLソースを直接確認する

もっとも基本的な方法として、HTMLソース内の<head>タグを確認する方法があります。

▶ 確認手順

  1. ページ上で右クリック → 「ページのソースを表示」

  2. <head>内に以下のような記述があるか確認:

html
<meta name="robots" content="noindex">

ただし、多くのCMSでは条件によってnoindexの出力が切り替わる場合もあるため、動的ページではこの方法だけでは不十分なこともあります。

noindexとnofollowの違いとは?

検索エンジンのクローラーに対して行う指示の中で、よく混同されがちな「noindex」と「nofollow」
この2つは役割が異なるため、正しく理解し、適切な場面で使い分けることが重要です。

指令役割対象
noindexページ自体を検索結果に表示させないページ全体
nofollowページ内のリンクをクロール・評価しないように指示ページ内のリンク単位

■ nofollowの使い方と記述方法

1. metaタグによる全体制御

ページ内のすべてのリンクをクロールさせたくない場合は、<meta>タグを使用します。

html
<meta name="robots" content="noindex, nofollow">

この例では、

  • ページ自体を検索結果に表示させない(noindex)

  • ページ内のリンクを一切たどらせない(nofollow)
    という2つの指示を同時に行っています。

noindexページでnofollowも併用する理由

  • 低品質なページから評価を他ページに渡したくない

  • 不要なリンクのクロールを防ぎ、クロールリソースを節約する


2. aタグのrel属性で個別に指定

ページ内すべてではなく、一部のリンクだけクロールを制御したい場合は、<a>タグにrel="nofollow"を追加します。

html
<a href="https://example.com" rel="nofollow">リンクテキスト</a>

▶ よく使われるケース

  • 低品質な外部サイトへのリンク

  • noindexページへのリンク

  • 信頼性や関連性が不明なサイトへのリンク

 

※リンク元ページのSEO評価をリンク先へ渡さない(リンクジュースの遮断)という効果もあります。


補足:■ rel属性のバリエーションと使い分け

rel属性はnofollowだけでなく、以下のような指定も可能です:

属性値用途
nofollowクロールと評価を制御(推奨できないリンクなど)
sponsored広告・アフィリエイトなどの有償リンク
ugcユーザー生成コンテンツ(コメントや掲示板のリンクなど)

各属性はGoogleがリンクの性質を理解するための重要なシグナルになるため、適切な指定を心がけましょう。

緊急対応!検索結果に表示されたページをすぐに非表示にしたい場合は?

noindexタグを設定すれば、ページは検索結果に表示されなくなりますが、検索エンジンがそのタグを検知するまでに“時間差”がある点に注意が必要です。

■ noindexタグの反映には時間がかかる

noindexが有効になるのは、検索エンジンがそのページを再クロールし、head内の<meta name="robots" content="noindex">を検出した後です。
クロール頻度はページやサイトごとに異なるため、数日~数週間以上かかることもあります。


■ 今すぐ非表示にしたいときの解決策:Google Search Consoleの「削除ツール」

どうしても急ぎで検索結果から削除したい場合は、Google Search Consoleの「一時的な削除リクエスト機能」を使いましょう。

▶ 手順概要

  1. Google Search Console にログイン

  2. 対象プロパティを選択

  3. 左メニュー「インデックス」>「削除」>「新しいリクエストを送信」

  4. 削除したいURLを入力

  5. 「検索結果から一時的に削除する」を選択して送信

この操作により、通常数時間〜1日以内に検索結果から該当ページが一時的に非表示になります。


■ 重要:noindexタグと「削除ツール」の併用が必須

削除ツールの効果は一時的な非表示(約6ヶ月)にすぎません。
そのまま放置していると、再び検索結果に表示されてしまう可能性があります。

✅ 必ず以下をセットで行いましょう:

  1. 対象ページに noindexタグ を記述

  2. Google Search Consoleで 削除リクエスト を送信

まとめ:noindexタグはSEO内部対策の要

noindexタグは、SEOにおける重要なテクニカル要素のひとつです。
コンテンツを削除せずに検索結果から除外できるため、サイトの品質維持と検索エンジンへの最適化の両方に役立ちます。

特にサイト規模が大きくなると、

  • インデックス最適化(検索対象ページの整理)

  • クロール最適化(クローラーの巡回効率向上)

といった内部対策の戦略性が問われるようになります。
その中でnoindexは、「検索に出すべきでないページ」を明確に示すシグナルとして、極めて有効です。

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