- 1 noindexの正しい使い方とは?
- 2 ■ noindexとは?
- 3 noindexを使う目的とは?
- 4 noindex以外で検索結果に表示させない方法
- 5 ■ クロール制御の活用例
- 6 ■ クロールをブロックする2つの方法
- 7 noindexタグを使うべき具体的なケースとは?
- 8 noindexの記述方法と設定時の注意点
- 9 noindexが記述されているかを確認する方法
- 10 ■ 1. Google Search Consoleで確認する
- 11 ■ 2. Chrome拡張機能「SEO Pro Extension」で確認
- 12 ■ 3. HTMLソースを直接確認する
- 13 noindexとnofollowの違いとは?
- 14 ■ nofollowの使い方と記述方法
- 15 緊急対応!検索結果に表示されたページをすぐに非表示にしたい場合は?
- 16 まとめ:noindexタグはSEO内部対策の要
noindexの正しい使い方とは?
SEO対策における活用方法と注意点を解説
ウェブサイトを運用していると、検索結果に表示させたくないページが出てくることがあります。
そんなときに活用されるのが「noindex」です。
正しく使えば、サイト全体のSEO評価を守るための有効な手段となりますが、使い方を誤ると、逆に検索順位を下げてしまう可能性も。
本記事では、noindexの基本的な役割や使い方、運用時の注意点について詳しく解説します。
■ noindexとは?
「noindex」とは、Googleをはじめとした検索エンジンに対し、特定のページをインデックス(検索対象)に登録しないよう指示するmetaタグの属性です。
このタグをページに設置することで、検索エンジンはそのページを検索結果に表示しないようになります。
■ 検索エンジンにおける3つのプロセス
ウェブページが検索結果に表示されるまでには、以下のような3ステップがあります:
クロール:検索エンジンがページの存在を検出
インデックス:検出されたページの内容を登録
ランク付け・表示:評価に基づき検索結果に掲載
noindexは、2番目の「インデックス登録」の工程をブロックします。
つまり、ページが検索結果に掲載されない状態になります。
■ noindexの注意点
ここで重要なのがnoindexは「クロール後に認識される」という点です。 noindexはクロールされて初めて機能します。
仮にrobots.txtやその他の手段でクロール自体をブロックしていると、検索エンジンはそのページの中身を確認できず、noindexも認識できません。
その結果、意図に反して検索結果に表示されることがあるため、使い方には注意が必要です。
noindexを使う目的とは?
SEO対策としての正しい使い方を理解しよう
「検索結果に表示させない」というnoindexタグの基本機能はよく知られていますが、
実はSEO上の目的に応じて戦略的に使い分けることが重要です。
ここでは、noindexを使う代表的な2つの目的について解説します。
■ 目的①:検索結果に表示させる必要のないページを除外する
検索結果に表示されるページは、「検索ユーザーが訪問する価値のあるページ」であるべきです。
しかし中には、ランディングページとして機能しないページも存在します。
例:検索表示の必要がないページ
フォーム送信後のサンクスページ
ログイン後にしか見られないページ
重複した内容を持つ一部のカテゴリページやアーカイブページ
これらのページが検索結果に表示されても、ユーザーの検索意図を満たすことができず、集客にもつながりません。
※ 本来は流入の入口とすべきページだけをインデックス対象とすることが、効率的なSEOにつながります。
■ 目的②:サイト全体のSEO評価(品質)を守る
SEOでは、「サイト全体の品質評価」が検索順位に大きく影響します。
Googleは「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」の観点から、コンテンツの質を重視しています。
noindexの活用で品質を守る
品質の低いページ(情報量が少ない・重複・自動生成など)をインデックスから除外
インデックス対象を高品質なページのみに絞る
サイト全体のコンテンツ評価を底上げする
たとえ一部に高品質なコンテンツがあっても、サイト全体に低品質なページが散見されると、ドメイン全体の評価が下がるリスクがあります。
※そのため、品質維持の観点からnoindexを活用することは、非常に効果的なSEO施策となります。
noindex以外で検索結果に表示させない方法
クロールを制御してSEOリソースを最適化しよう
検索結果にページを表示させない方法として、「noindex」タグの利用が一般的ですが、
この方法ではページはクロールされた上で検索対象から除外されます。
では、そもそもクロールすらさせたくない場合はどうすればよいのでしょうか?
■ クロールをブロックする目的とは?
検索エンジンには「クロールリソース(クロールバジェット)」という概念があります。
これは、検索エンジンがサイト全体をクロールできる回数・頻度には限りがあるという考え方です。
そのため、重要でないページが無駄にクロールされると、重要なページのクロール頻度が下がるという事態を招きかねません。
適切にクロールを制御することで、より重要なページにクロールリソースを集中させることができ、SEOにもプラスになります。
■ noindexとrobots.txt / Basic認証の違いをまとめています
方法 | クロール | インデックス | 主な用途 |
---|---|---|---|
noindex | ○される | ✕されない | 検索結果から除外(ただしクロールされる) |
robots.txt / Basic認証 | ✕されない | ✕されない | そもそもクローラーを通さない(内容が認識されない) |
■ クロール制御の活用例
以下のようなケースでは、noindexではなく「クロールブロック」が有効です。
テスト環境やステージング環境(例:
dev.example.com
)管理画面や内部ツールページ
サイト内の特定ディレクトリ(例:
/old-pages/
)がすべて不要な場合
🚫 ただし、「重要なページが意図せずブロックされていた」というミスは非常に多いため、設定ミスには細心の注意が必要です。
■ クロールをブロックする2つの方法
1. robots.txt
サイトのルートディレクトリに設置し、検索エンジンにクロール禁止の指示を出す設定ファイルです。
※この方法ではインデックスの有無までは保証できず、すでにインデックスされているページには効かない点に注意。
2. Basic認証(HTTP認証)
ユーザー名とパスワードで保護されているページは、クローラーがアクセスできないためインデックスもされません。
開発中のサイトやクローズドな環境を外部に漏らしたくない場合に有効です。
noindexタグを使うべき具体的なケースとは?
検索結果に表示させたくないページは、SEOの観点からもnoindexタグを適切に使うことでサイト全体の評価を守ることができます。
ここでは、実務でよく発生するnoindexの活用シーンを目的別に解説します。
■ 1. 検索流入が見込めないページの除外
検索経由での集客に貢献しないページは、検索結果に表示させる意味がありません。
たとえば以下のようなページが該当します。
▶ 代表的な対象ページ
フォーム送信後のサンクスページ
処理中や確認待ちなどの中間案内ページ
公開前のテストページ
404エラーページなどのエラーページ
社内専用や特定ユーザー限定のページ
これらは流入してもユーザー体験やサイト目的に貢献せず、SEO評価にとってマイナス要素となるため、noindexで除外すべきです。
■ 2. 重複コンテンツ対策
ページ内容がほぼ同一、もしくは類似するページが複数存在する場合、Googleはどのページを評価対象とすべきか判断しづらくなります。
結果として評価が分散され、検索順位にも悪影響が及びます。
▶ noindexを使うべきケース
類似構成の複製ページ
コピーコンテンツ(他サイトからの引用を含む)
ただし、重複を防ぐだけでなく評価を一本化したい場合は、canonicalタグでの正規化が有効です。
■ 3. 広告用ランディングページ(LP)
広告運用に特化したページは、検索からの流入を目的としていないため、noindexが適しています。
また、インデックスされると広告以外のチャネルからの流入が発生し、広告パフォーマンス計測にノイズが入るリスクもあります。
▶ ポイント
広告専用のLPは基本的にnoindex
ただし評価を活かしたい場合はcanonicalタグで正規ページへ誘導
■ 4. ECサイトのバリエーションページ
色やサイズなど、同じ商品でもURLが異なるバリエーションページは、重複コンテンツとなりがちです。
このようなページにはnoindexよりもcanonicalによる正規化が推奨されます。
▶ なぜcanonical推奨?
被リンク評価を維持できる
重複を避けつつ、正規ページへの評価集中が可能
■ 5. 低品質コンテンツの除外
価値が薄く、検索ニーズを満たさないページはサイト全体の評価を下げる要因になります。
インデックス対象から外すことで、サイト全体の品質を高く保つことができます。
▶ 対象となる例
内容が薄い・まとまりがないページ
自動生成されたコンテンツ
明確な検索意図に応えていないページ
■ 6. サイト内検索結果ページ
サイト内検索を導入している場合、検索キーワードごとに膨大な数の検索結果ページが生成されることがあります。
これらがインデックスされると、価値のないページが大量に検索結果に現れ、SEO評価が著しく低下します。
特にスパム対策がされていない検索フォームでは、無意味な検索ワードのページがインデックスされる危険もあります。
■ 7. CMSで自動生成されるアーカイブページ
WordPressなどのCMSでは、カテゴリやタグ、日付ごとのアーカイブページが自動生成されます。
▶ 処理の考え方
タグページ:重複・薄い内容になりやすいため、基本はnoindex推奨
カテゴリページ:内容が絞られていれば、検索対象として有用
目的やユーザーメリットの有無を確認し、ページ単位でnoindexの要否を判断しましょう。
■ 8. テストページ・未完成ページ
公開準備中のページや、検証用に設置したテストページは、ユーザーがアクセスするべきではないコンテンツです。
誤ってインデックスされないよう、noindexを事前に設定しておくことが重要です。
noindexの記述方法と設定時の注意点
検索結果からページを除外するためのnoindexタグは、正しく記述・設置しなければ機能しません。ここでは記述例と注意点を紹介します。
■ noindexタグの基本的な記述方法
noindexは、HTMLの<head>
タグ内に以下のように記述します。
この記述により、すべての検索エンジンクローラーに対してインデックスを禁止するよう指示できます。
■ 特定の検索エンジンにのみnoindexを適用したい場合
検索エンジンごとに制御するには、name
属性に対象クローラーのユーザーエージェント名を指定します。
💡複数の検索エンジンに対応する場合は、
robots
と対象クローラーごとに複数行で記述しましょう。
■ WordPressなどCMSでの設定方法
WordPressなどのCMSでは、テーマテンプレートの <head>
内に直接記述する方法もありますが、
AIOSEOやYoast SEOなどのプラグインを使えば、管理画面から対象ページにnoindexを設定できます。
noindexが記述されているかを確認する方法
noindexタグがページに正しく設定されているかを確認することは、SEOの管理上とても重要です。
ここでは、簡単かつ確実にチェックする3つの方法を次の項目から説明していきます。
■ 1. Google Search Consoleで確認する
Google Search Consoleを使えば、Googleがnoindexを認識しているかどうかを確認できます。
▶ 方法①:URL検査ツールを使用
Search Consoleにアクセス
上部の検索バーに確認したいURLを入力
「インデックス登録」ステータスに以下のような表示があればnoindexが適用されています。
「ページはインデックスに登録されていません: noindex タグによって除外されました」
▶ 方法②:「インデックス作成」>「ページ」から確認
Search Console 左側メニュー → 「インデックス作成」 → 「ページ」
「インデックス未登録の理由一覧」に以下の項目が表示されます:
「noindex タグによって除外されました」
この一覧で、自サイト内のnoindex設定されているページを一括で確認可能です。
誤ってインデックス除外されているページがないか、定期的なチェックをおすすめします。
■ 2. Chrome拡張機能「SEO Pro Extension」で確認
Google Chromeユーザーにおすすめなのが、SEO Pro Extensionという無料の拡張機能です。
▶ 利用方法
Chrome ウェブストアから「SEO Pro Extension」をインストール
noindexが設定されたページを開くと、アイコンに●印(赤いドット)が表示されます
アイコンをクリックし、「META ROBOTS」セクションを見ると、
noindex
の有無が明確に確認できます
インデックス対象ページでは●印は表示されません。
ワンクリックで視覚的にチェックできるため、SEO作業の効率化に最適です。
■ 3. HTMLソースを直接確認する
もっとも基本的な方法として、HTMLソース内の<head>
タグを確認する方法があります。
▶ 確認手順
ページ上で右クリック → 「ページのソースを表示」
<head>
内に以下のような記述があるか確認:
ただし、多くのCMSでは条件によってnoindexの出力が切り替わる場合もあるため、動的ページではこの方法だけでは不十分なこともあります。
noindexとnofollowの違いとは?
検索エンジンのクローラーに対して行う指示の中で、よく混同されがちな「noindex」と「nofollow」。
この2つは役割が異なるため、正しく理解し、適切な場面で使い分けることが重要です。
指令 | 役割 | 対象 |
---|---|---|
noindex | ページ自体を検索結果に表示させない | ページ全体 |
nofollow | ページ内のリンクをクロール・評価しないように指示 | ページ内のリンク単位 |
■ nofollowの使い方と記述方法
1. metaタグによる全体制御
ページ内のすべてのリンクをクロールさせたくない場合は、<meta>
タグを使用します。
この例では、
ページ自体を検索結果に表示させない(noindex)
ページ内のリンクを一切たどらせない(nofollow)
という2つの指示を同時に行っています。
✅ noindexページでnofollowも併用する理由
低品質なページから評価を他ページに渡したくない
不要なリンクのクロールを防ぎ、クロールリソースを節約する
2. aタグのrel属性で個別に指定
ページ内すべてではなく、一部のリンクだけクロールを制御したい場合は、<a>
タグにrel="nofollow"
を追加します。
▶ よく使われるケース
低品質な外部サイトへのリンク
noindexページへのリンク
信頼性や関連性が不明なサイトへのリンク
※リンク元ページのSEO評価をリンク先へ渡さない(リンクジュースの遮断)という効果もあります。
補足:■ rel属性のバリエーションと使い分け
rel
属性はnofollow
だけでなく、以下のような指定も可能です:
属性値 | 用途 |
---|---|
nofollow | クロールと評価を制御(推奨できないリンクなど) |
sponsored | 広告・アフィリエイトなどの有償リンク |
ugc | ユーザー生成コンテンツ(コメントや掲示板のリンクなど) |
各属性はGoogleがリンクの性質を理解するための重要なシグナルになるため、適切な指定を心がけましょう。
緊急対応!検索結果に表示されたページをすぐに非表示にしたい場合は?
noindexタグを設定すれば、ページは検索結果に表示されなくなりますが、検索エンジンがそのタグを検知するまでに“時間差”がある点に注意が必要です。
■ noindexタグの反映には時間がかかる
noindexが有効になるのは、検索エンジンがそのページを再クロールし、head内の<meta name="robots" content="noindex">
を検出した後です。
クロール頻度はページやサイトごとに異なるため、数日~数週間以上かかることもあります。
■ 今すぐ非表示にしたいときの解決策:Google Search Consoleの「削除ツール」
どうしても急ぎで検索結果から削除したい場合は、Google Search Consoleの「一時的な削除リクエスト機能」を使いましょう。
▶ 手順概要
Google Search Console にログイン
対象プロパティを選択
左メニュー「インデックス」>「削除」>「新しいリクエストを送信」
削除したいURLを入力
「検索結果から一時的に削除する」を選択して送信
この操作により、通常数時間〜1日以内に検索結果から該当ページが一時的に非表示になります。
■ 重要:noindexタグと「削除ツール」の併用が必須
削除ツールの効果は一時的な非表示(約6ヶ月)にすぎません。
そのまま放置していると、再び検索結果に表示されてしまう可能性があります。
✅ 必ず以下をセットで行いましょう:
対象ページに noindexタグ を記述
Google Search Consoleで 削除リクエスト を送信
まとめ:noindexタグはSEO内部対策の要
noindexタグは、SEOにおける重要なテクニカル要素のひとつです。
コンテンツを削除せずに検索結果から除外できるため、サイトの品質維持と検索エンジンへの最適化の両方に役立ちます。
特にサイト規模が大きくなると、
インデックス最適化(検索対象ページの整理)
クロール最適化(クローラーの巡回効率向上)
といった内部対策の戦略性が問われるようになります。
その中でnoindexは、「検索に出すべきでないページ」を明確に示すシグナルとして、極めて有効です。