同じ検索語でGoogle検索をしたとき、自分のサイトのページが2本以上出てくることがあります。この「1つの検索語に対して、自サイトの何ページが検索結果に入っているか」を数えたものが、ランクインページ数です。順位計測ツールが表示する項目の1つで、SEOを担当していると目にする機会が増えてきました。数字の意味、Search Consoleでの調べ方、増えたときに何が起きているのか、意図しないページが出てきたときにどう直すかを、当センターのサイト(meo-jp.com)で実際に起きた例も交えて、順に見ていきます。
ランクインページ数は「同じ検索語で、自サイトから何ページ出ているか」
順位計測ツールの多くは、登録した1つのキーワードについて、上位100位以内に入っている自サイトのページの本数をランクインページ数として表示します。当センターが使っているGyro-n SEOもこの数え方で、キーワードごとに本数を出し、増減があればメールで知らせてくれます。
Googleは、同じサイトのページを検索結果に何本も並べない傾向があります。検索した人からすると、同じサイトばかりが並ぶより、いろいろなサイトから選べる方が便利だからです。そのため、1つの検索語で自サイトから2ページ以上出ること自体は多くありません。出ているときは、理由がおおむね2つに分かれます。
- 同じ主題のページが2本あり、Googleがどちらを出すか決めきれていない(評価が割れている)
- その検索語に複数の意図があり、意図ごとに別のページが合っている
前者はカニバリゼーション(共食い)と呼ばれる状態で、ほとんどの場合は直した方がよいものです。後者は健全な状態で、そのままにして構いません。どちらに当たるかを見分ける手順は、後半で扱います。
混同しやすいのがインデックス数です。インデックス数はGoogleに登録されている自サイトのページの総数で、特定の検索語とは結びついていません。一方のランクインページ数は、検索語ごとに数えます。インデックス数の見方はインデックス数の増減を調べる方法に分けて書いています。
数字が増えたとき・減ったときに起きていること
2ページ以上出ているときの、良い場合と悪い場合
良い場合は、検索結果の同じ画面に自サイトが2本並び、クリックされる面積が増えているときです。たとえば「○○ 設定」という検索語で、設定手順の記事と、設定できないときの対処記事が両方出ている、というように意図が分かれていて、どちらもそれぞれの目的で読まれているなら、無理に1本にする必要はありません。
悪い場合は、評価の分散が起きているときです。同じ主題の記事が2本あると、外部からのリンクも、サイト内からのリンクも2本に割れます。結果として、どちらも中途半端な順位にとどまります。症状としては、次のような形で表れます。
- 上げたい新しい記事ではなく、古い記事の方が検索結果に出ている
- 出てくるページが日によって入れ替わり、順位が落ち着かない
- 2本とも20位前後で止まり、どちらも1ページ目に上がってこない
1ページだけ、または0のとき
1ページだけ出ているのが、ふつうの状態です。0のときは、100位より下にいるか、そもそもインデックスされていないかのどちらかです。1から0に減った通知が来たら、順位の問題と決めつける前に、そのページがSearch Consoleでインデックス済みになっているかを先に確かめます。公開し直したときや、URLを変えたときに、気づかずインデックスから外れていることがあります。
「増えた」通知が来たときの見方
新しい記事を公開した直後に、その主題の検索語でランクインページ数が1から2に増えるのは自然な動きです。新記事がまだ評価を固めていない間、古い記事と並んで出ることがあります。問題は、数週間たっても2本のままのときと、古い記事の方が上に出続けるときです。この2つのどちらかに当たったら、2本の記事の主題が重なっていないかを疑います。
調べ方は3通り。確実なのはSearch Console
Search Consoleで、検索語ごとの着地ページを見る
Googleが実際にどのページを表示したかが分かるのは、Search Consoleだけです。手順は次の通りです。
- 左メニューの「検索パフォーマンス」から「検索結果」を開く
- 上部の「+新規」から「検索キーワード」を選び、調べたい検索語を「正確なクエリ」で指定する
- 下の表を「ページ」タブに切り替える。ここに並ぶURLの本数が、その検索語でGoogleが表示した自サイトのページ数
- 各URLの表示回数と平均掲載順位を見て、どちらが主に出ているかを確かめる
期間は過去3か月など長めにとります。表示回数が少ない検索語は日ごとのぶれが大きく、短い期間では判断を誤ります。レポートの各項目の意味は、Googleの検索パフォーマンス レポートのヘルプにまとまっています。
site:検索は、候補を洗い出す目安として使う
Googleの検索窓に「site:自サイトのドメイン 検索語」と入れると、その検索語に関係する自サイト内のページが一覧で出ます。これは「自サイトの中に、その主題のページがいくつあるか」を知るための目安で、実際の検索結果で表示されるページ数とは一致しません。重なっていそうな記事の候補を洗い出す段階で使い、判断はSearch Consoleの数字で行います。
順位計測ツールで、毎日の増減を追う
Search Consoleは自分で開いて見に行く必要があるため、検索語が数十個を超えると毎日の確認は続きません。登録したキーワードごとにランクインページ数を数え、増減があったときに通知してくれる順位計測ツールがあると、見落としが減ります。先に書いたとおり、当センターが使っているGyro-n SEOにもこの通知の機能があります。キーワードを主題ごとに分けておくと、どの主題で割れているかがすぐ分かります。分け方はGyro-n SEOのタグ機能の記事に書いています。実際にどんな見え方で2本が並んでいるかは、SERPsプレビュー機能で検索結果の画面を確かめられます。
当センターのサイトで実際に起きていたこと
当センターのサイトには、2025年5月に書いたGoogleビジネスプロフィールの営業時間についての記事がありました。2026年8月に同じ主題をより詳しく書き直し、営業時間の設定方法の新しい記事を公開しました。ところがSearch Consoleで検索語ごとの着地ページを見ると、「googleビジネスプロフィール 営業時間」(200表示・平均46.5位)と「ビジネスプロフィール 営業時間」(187表示・平均26.5位)の着地が、古い記事のままでした。
同じ検索語に対して自サイトから2ページが出て、評価が割れている状態です。新しい記事に評価を集めたいのに、古い記事が出続け、しかもどちらも上位にはいません。古い記事は内容が薄く、新しい記事と伝えたいことが同じだったので、両方を残す理由はありませんでした。
2026年10月2日に、古い記事を下書きに戻し、古いURLから新しい記事へ301転送(恒久的な移転の指示)をかけて、1本に集約しました。古いURLに来た人も検索エンジンも、新しい記事へそのまま案内されます。
同じ時期に、サイト全体でも同じ整理を進めました。2025年に書いた「〜について調べてみた」型の記事のうち、主題が同じ新しい記事があるもの44本を301で集約し、流入がなく受け皿になる記事もない27本は410(削除済みの応答)にしました。公開記事は229本から158本に減りました。狙いはひとつで、1つの検索語に対して自サイトから出すページを1本に絞ることです。記事の本数が減るのは不安でしたが、読まれていない記事が残っていても検索からの流入は増えず、むしろ新しい記事の評価を分ける側に回ります。
対処は5つ。どういうときに、どれを選ぶか
意図しないページが出ていると分かったあとの対処は、大きく5つです。どれも「検索エンジンに、どのページを評価してほしいかを伝える」ための手段ですが、向いている場面が違います。
| 方法 | こういうときに選ぶ | 気をつけること |
|---|---|---|
| 301転送で1本に統合 | 2本の主題が同じで、片方を残す理由がない。消す方のURLに外部からのリンクや流入がある | 転送先は本当に同じ内容のページにする。無関係なページへ転送しても評価は引き継がれにくい |
| canonical(正規URLの指定) | 両方のページを公開し続ける必要があるが、評価は1本に集めたい(印刷用ページ、パラメータ違いのURLなど) | Googleへの「ヒント」であり、必ず従うとは限らない。内容が違うページ同士では無視されやすい |
| 内部リンクを1本に集める | 両方残すが、主役を決めたい。サイト内の関連リンクを主役のページへ向ける | 効き方はゆるやか。これだけで決着しないこともある |
| タイトルと内容を分けて意図を分担 | 検索意図が2つあり、両方に答えたい。タイトルから重なる言葉を外し、本文の重なりも削る | 分け切れないなら、分担ではなく統合を選ぶ |
| noindex(検索結果に出さない指示) | 検索結果に出す必要のないページ(タグ一覧、ほぼ空のページなど)で、転送先もない | 流入があるページには使わない。外部リンクの評価も引き継がれない |
選ぶ順番としては、最初に「両方のページを残す必要があるか」を考えます。残す必要がなければ301転送が最も確実で、迷いもありません。残す必要があって、それでもGoogleには1本だけ評価してほしいならcanonicalです。どちらも読んでもらいたいなら、タイトルで意図を分けたうえで、内部リンクで主役を示します。消したいが受け皿になる記事もない、という場合はnoindexか、当センターが行ったように410で応答します。それぞれの仕組みはGoogleの重複するURLを統合する方法とリダイレクトとGoogle検索の公式ドキュメントが基準になります。
直したあとに見るところ
301転送やcanonicalをかけても、翌日に検索結果が変わることはまずありません。Googleが古いURLを再び読みに来て、転送を認識し、評価を移すまでに数週間はかかります。その間、順位が一時的に下がったり、古いURLがしばらく出続けたりしますが、ここで慌てて設定を戻すと、かえって混乱が長引きます。施策日をメモしておき、次の4点を見ます。
- Search Consoleで同じ検索語の「ページ」タブをもう一度開き、期間を施策日以降に絞って、着地ページが新しい方の1本になっているか
- 古いURLの表示回数が減り続けているか(しばらくは残るので、方向だけ見る)
- 順位計測ツールのランクインページ数が1に戻り、残したページの順位が集約前より上がっているか
- 古いURLをブラウザで開いて、新しいページに転送されるか。転送が2回以上つながっていないか
2〜3か月たっても古いURLが出続けるときは、設定の方を疑います。転送が301ではなく302(一時的な移転)になっていないか、新しい記事やサイト内の他のページから古いURLへのリンクが残っていないか、古いURLがサイトマップに残っていないかを確かめます。サイト内に古いURLへのリンクが残っていると、Googleはそのページをまだ必要なものと見ます。
同じ検索語で2ページ出たときの判断基準
順位計測ツールから「ランクインページ数が増えた」という通知が来たら、次の順で判断すると迷いません。
- 2本の記事を読み、答えている質問が同じか違うかを見る。同じなら統合、違うなら分担の方向で考える
- 統合するなら、残す方を決める。基本は内容が新しく詳しい方。ただし古いURLに外部からのリンクが多いなら、古いURLを残して中身を入れ替える選択もある
- 消す方に外部リンクや流入があれば301転送。なければ410かnoindex
- 分担するなら、タイトルから重なる言葉を外し、サイト内のリンクを主役のページへ向ける
- 施策日を記録し、4週間後と8週間後にSearch Consoleの「ページ」タブで着地ページが1本になったかを見る
まだ順位計測ツールを入れていないなら、今日やることは1つです。Search Consoleを開き、自サイトで一番大事にしている検索語を3つ選んで、それぞれの「ページ」タブを見てください。URLが2本以上並んでいる検索語があれば、それが最初に手を付ける場所です。

