Googleビジネスプロフィール情報が勝手に修正される?!リスクとその対処法についてまとめてみた!

  • 2025年6月17日
  • 2025年6月16日
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はじめに

Googleビジネスプロフィールで店舗情報を管理していても、Google検索やGoogleマップ上で、ユーザーによる編集提案によって知らないうちにビジネス情報が変更されてしまうことがあります。
Googleは、より正確で充実した地図情報を提供するため、多くのユーザーから情報提供を受け付け、データを収集しています。そのため、オーナー権限を持たない一般ユーザーでも、店舗情報の編集や修正(正確には「修正の提案」)を行うことが可能です。

特に多い修正提案としては、

  • ビジネス名の変更

  • 営業時間の書き換え
    などがあります。

これらが正しい内容であれば問題ありませんが、実際には誤った情報に書き換えられてしまうケースも少なくありません。せっかくGoogleビジネスプロフィールを適切に管理していても、間違った情報に更新されてしまうのは、店舗運営者にとって大きなリスクです。

ここでは、Googleビジネスプロフィールの情報が第三者の提案により変更されてしまった場合の対応策と、修正提案が発生しにくくするための予防策について解説します。

誰でも修正可能なGoogleビジネスプロフィールの項目

Googleビジネスプロフィールの情報は、店舗情報が表示されるナレッジパネル内の「情報の修正を提案」リンクから、誰でも修正提案を行うことができます。Googleアカウントを持っていれば、オーナーでなくても提案が可能です。

修正提案ができる主な項目は以下の9つです。

  1. ビジネス名(店舗名・場所の名前)

  2. ビジネスカテゴリ

  3. 住所

  4. マップ上のマーカー(ピン)の位置

  5. 場所(位置情報関連)

  6. 営業時間

  7. 連絡先(電話番号など)

  8. ウェブサイト

勝手にビジネス情報が修正されるリスク

Googleビジネスプロフィールに未登録の店舗でも、多くの場合、すでにGoogleユーザーやローカルガイドによってGoogleマップ上に店舗情報が登録されています。

修正提案が正確なものであれば特に問題ありませんが、誤った情報に書き換えられるケースもあります。たとえば、

  • 正しくない営業時間が掲載されてしまう

  • 誤った住所が表示されてしまう
    (そのことにより、ユーザーが店舗にたどり着けなかったり、来店時に営業していなかったりといったトラブルにつながる可能性がある!)

さらに、ビジネスプロフィールをきちんと管理していないと、こうした誤情報の存在に気づくことすらできず、リスクは一層高まります。

また、Googleはインターネット上に存在するさまざまな情報を独自に収集し、検索結果へ反映しています。もしビジネス名・住所・電話番号といったNAP情報が正しく統一されていない場合、Googleが他の情報と一致付けできず、いわゆる「サイテーション効果(被引用効果)」が得られなくなる可能性もあります。

ビジネス情報が変更・修正提案される理由

ビジネス情報が変更される背景には、いくつかの要因があります。それぞれの仕組みについて解説します。

1. Googleによる自動チェックと修正

Googleは常にウェブ上をクロールし、店舗の公式サイト、SNS、各種ポータルサイトなどに掲載されている情報を収集しています。
これらの情報とGoogleビジネスプロフィールに登録されている内容が異なる場合、Googleがビジネスプロフィール側の情報を不正確と判断し、書き換えることがあります。

特に営業時間に関しては、GoogleのAIが独自に予測し、自動で修正を加える仕組みも導入されています。また、Googleアシスタントが電話をかけて営業時間を確認し、情報を更新するケースもあります。

2. 利用者による善意の修正提案

実際に店舗を利用したユーザーが、掲載内容と現状が異なることに気づき、正しい情報へと善意で修正提案を行うこともあります。
これらの提案はGoogleの審査を経て反映されますが、オーナー確認を必要とする場合と、オーナー確認を経ずに自動で反映される場合があります。

3. ローカルガイドによる積極的な修正

ローカルガイドは、Googleマップの情報精度を高めるために口コミ投稿・写真投稿・情報修正などを行う、世界中の有志ユーザーによるコミュニティです。
ローカルガイドは、修正を行うごとにポイントが加算され、ランク(レベル)が上がる仕組みになっているため、積極的に情報修正が行われます。地図情報の誤りを見つけると、迅速に修正提案を出すケースが多いのも特徴です。

4. 悪意ある第三者による意図的な修正

非常にまれではありますが、店舗に対して悪意を持つ第三者が、意図的に誤った情報に変更しようとするケースも報告されています。
たとえば以下のような被害が見られます。

  • まったく別の住所に変更され、ピンの位置も移動される

  • 臨時休業や閉業と変更される

  • 営業時間を極端に短縮される

こうした場合、店舗側が元の情報に戻しても再び誤った提案が繰り返される「編集合戦」のような状況に陥ることもあります。

ちなみに・・・

自作自演で誤った情報を編集しながら「情報管理でお困りではありませんか?」と管理代行を営業してくる悪質業者も存在するため、十分な注意が必要です。

修正された情報に対する対処法

1.「Googleによる変更」ステータスからチェック

ユーザーからの修正提案や、公式サイト・ポータルサイトなどをGoogleがクロールして収集した情報をもとに、Googleが総合的に判断して行ったビジネス情報の変更は、「Googleによる変更」というステータスで管理画面上に表示されます。これにより、修正された店舗が絞り込めます。

※ビジネスプロフィールマネージャの店舗一覧画面で、右側にある管理店舗のステータスのプルダウンメニューから、この「Googleによる変更」ステータスを選択

2.Googleビジネスプロフィールの管理画面から確認・修正

第三者から修正提案が行われると、オーナーや管理者にはGoogleビジネスプロフィールからアラート通知のメールが届きます。
(Google検索で該当店舗を検索し、オーナー権限でビジネスプロフィール編集画面を開くことで、変更内容の通知を表示させることができます。

修正内容が正しい場合は、画面右上の「更新をすべて承認」をクリックすれば、そのまま新しい情報が正式に反映されます。

一方で、多くのオーナーは元の正しい情報を維持したいと考えるケースが多いでしょう。その場合は、各項目の編集アイコンをクリックして、誤って修正された部分を元の正しい情報に手動で入力し直す必要があります。やや手間はかかりますが、情報の正確性を保つためには重要な作業となります。

いかがでしたか?

ここまで、Googleビジネスプロフィールが勝手に変更される仕組みについてお話ししてきました。ビジネス情報が頻繁に編集されていたり、悪意のあるビジネス情報に変更されている方がいたら、専門の業者に相談することもオススメします。

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