住所の設定とは、Googleマップ上で自店の位置をユーザーに正しく伝えるための登録項目です。店舗に来てもらう業態なら「住所とマーカー(地図上のピン)」を、出張・訪問型の業態なら「サービス提供地域」を設定します。位置情報はローカル検索順位を決める3要素のひとつ「距離」の判定に直結する重要項目です。本記事では、住所・マーカー・サービス提供地域それぞれの役割と、業態別の正しい設定方法を解説します。
住所設定がMEO対策で重要な理由

結論として、住所はローカル検索順位の決定要素である「距離」の判定基準そのものです。住所が不正確だと、検索での露出と来店の両方に悪影響が出ます。
Googleは検索したユーザーの現在地(または検索した地名)と店舗の位置との距離を計算し、近い店舗を優先的に表示します。住所の登録が誤っていれば、本来の商圏で表示されにくくなります。また、住所はユーザーが経路案内(ルート検索)を使うときの目的地にもなります。ビル名や階数が抜けていると「建物の前まで来たのに店が見つからない」という事態を招き、来店の取りこぼしや低評価口コミの原因になります。住所は「丁目・番地・号・建物名・階数」まで、公式サイトと同じ表記で正確に登録するのが基本です。
マーカー(ピン)の役割とずれの修正方法
マーカーとは、Googleマップ上で店舗の位置を示すピンのことです。住所が正しくても、マーカーがずれているケースは意外と多く、必ず現物を確認すべき項目です。
マーカーは住所から自動的に配置されますが、区画の広い土地や新しい建物、複雑な路地では、実際の入口から離れた位置にピンが立つことがあります。マーカーがずれていると、経路案内が裏道や隣の建物に誘導してしまい、ユーザーを迷わせます。特に車で来店する業態(ロードサイド店・駐車場のある店)では、入口と反対側に案内される影響が深刻です。
修正は管理画面の住所編集から行えます。地図上でピンをドラッグして、店舗の入口付近に合わせて保存するだけです。修正後は、自分のスマートフォンで実際にルート検索を試し、正しい入口に案内されるかを確かめておくと確実です。
サービス提供地域とは?出張型ビジネスの設定方法

サービス提供地域とは、店舗に来てもらうのではなく、こちらから顧客のもとへ出向くビジネスが「対応可能なエリア」を示す設定です。ハウスクリーニング、水道修理、出張整体、デリバリー専門店などが該当します。
出張型ビジネスは、事務所や自宅の住所を公開する必要がありません。住所を非公開にしたうえで、市区町村や都道府県単位で対応エリアを登録すれば、そのエリアでの検索に表示される仕組みです。サービス提供地域は複数登録でき、目安として拠点から片道2時間程度で対応できる範囲までが推奨されています。実際には対応できないほど広いエリアを設定しても、遠方からの問い合わせ対応に追われるだけで、実益はありません。実際にサービスを提供できる現実的な範囲を登録しましょう。
業態別の設定パターン3種類
住所とサービス提供地域の設定は、業態によって3つのパターンに分かれます。自店がどれに当たるかを確認してください。
| 業態タイプ | 例 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 店舗型(来店型) | 飲食店・美容室・小売店 | 住所を公開し、マーカー位置を調整。サービス提供地域は不要 |
| 非店舗型(出張型) | ハウスクリーニング・出張修理 | 住所は非公開にし、サービス提供地域のみ登録 |
| ハイブリッド型 | 店舗もありデリバリーも行う飲食店 | 住所を公開したうえで、サービス提供地域も併せて登録 |
自宅兼事務所で開業している場合、住所を公開したままにしてしまうと自宅住所がマップ上に表示され続けます。出張型なら必ず住所非公開+サービス提供地域の設定に切り替えましょう。逆に来店可能な実店舗があるのに住所を非公開にすると、マップ上でピンが表示されず大きな機会損失になります。
住所設定の注意点|バーチャルオフィスと移転時
最後に、トラブルになりやすい2つのケースを押さえておきます。いずれもガイドラインと実務上の重要ポイントです。
1つ目はバーチャルオフィスや私書箱の住所です。Googleのガイドラインでは、営業時間内にスタッフが常駐しない拠点の登録は原則認められていません。実態のない住所での登録は、プロフィール停止のリスクがあるため避けてください。2つ目は移転時の対応です。移転の際は、新規プロフィールを作り直すのではなく、既存プロフィールの住所を変更するのが原則です。作り直すと、積み上げた口コミや評価がリセットされてしまいます。住所変更後は再確認が発生する場合があるため、移転が決まったら早めに手続きし、公式サイトや各媒体のNAP情報も同時に更新しましょう。
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よくある質問(FAQ)
Q. マーカーの位置は自分で動かせますか?
動かせます。管理画面の住所編集画面で、地図上のピンをドラッグして店舗の入口付近に調整できます。修正後は実際にルート検索を試して、正しく案内されるか確認することをおすすめします。
Q. サービス提供地域を広く設定すれば、広いエリアで上位表示されますか?
そうとは限りません。ローカル検索の順位には拠点との距離や知名度も影響するため、地域を広げるだけで遠方の検索で上位表示されるわけではありません。実際に対応できる現実的な範囲を登録するのが基本です。
Q. 自宅で開業しています。住所を公開せずに登録できますか?
できます。出張・訪問型のビジネスであれば、住所を非公開にしてサービス提供地域のみを設定する方法が公式に用意されています。すでに住所を公開してしまっている場合も、管理画面から住所を削除してサービス提供地域型に変更できます。
Q. 店舗を移転します。プロフィールは作り直すべきですか?
作り直さず、既存プロフィールの住所を変更してください。新規作成すると口コミや評価がゼロからのスタートになります。住所変更後は再確認を求められる場合があるため、移転日が決まったら計画的に手続きを進めましょう。

