Googleマップの「おすすめ度」は上げられる?MEO対策との関係

  • 2025年5月20日
  • 2026年10月26日
  • MEO対策
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Googleマップで自分の店を開いたら「あなたへのおすすめ度 ○%」と出ていた。あるいは店を探したときの一覧の上に「おすすめ度」という並べ替えの表示があった。この「おすすめ度」は何を基準にしているのか、店側で上げられるのか、MEO対策(Googleマップで店を見つけてもらうための対策)と関係があるのか。店舗のオーナーからよく受ける質問です。先に結論を言うと、「おすすめ度」という言葉は2つの別の場面で使われていて、ひとつは店側の努力が効き、もうひとつは店側では動かせません。この2つを分けて考えると、何に時間を使えばよいかがはっきりします。

「おすすめ度」が出てくる2つの場面

Googleマップで「おすすめ度」という言葉を目にするのは、大きく分けて次の2か所です。見た目は似ていますが、中身はまったく別のものです。

検索結果一覧の並べ替えに出る「おすすめ度」

Googleマップで「カフェ」「整骨院」のように店を探すと、該当する店が一覧で並びます。この一覧は、はじめは関連度の高い順に並んでいて、日本語の表示ではこの並び方が「おすすめ度」順と出ることがあります。並べ替えを「距離」順に切り替えると、検索している人の位置から近い順に変わります。つまり、ここでの「おすすめ度」は、Googleがその検索に対して店を並べる順番のことで、ローカル検索の掲載順位そのものです。MEO対策で「順位」と呼んでいるのは、この並びの中で自店が何番目に出るかを指しています。

店のページに出る「あなたへのおすすめ度 ○%」

もうひとつは、一覧から店を選んで詳細を開いたときに表示される「あなたへのおすすめ度 ○%」です。Googleマップ上の説明によると、この数値はマップを使っている人ごとに、その人が設定した好み、これまでに訪れた場所、つけた評価などをもとに計算されています。「あなたへの」とついているとおり、見ている人に向けた個人向けの数値で、同じ店を別の人が開くと別の数字が出ます。店側が直接操作できる項目ではありません。

見る場所何を表しているか店側で動かせるか
検索結果の一覧(並べ替え)その検索に対する店の並び順。関連性・距離・知名度で決まる関連性と知名度は動かせる。距離は動かせない
店のページの「あなたへのおすすめ度 ○%」見ている人の好みや行動から計算した、その人向けの数値動かせない

以下では、まず並べ替えの「おすすめ度」がどう決まるかを店の立場で言い換え、そのあとで「あなたへのおすすめ度」に手を出さなくてよい理由と、代わりに何を見ればよいかを順に見ていきます。

並べ替えの「おすすめ度」順を決める3つの要素

Googleは、ローカル検索結果の順位を決める考え方として、関連性・距離・知名度の3つを公式ヘルプ「ローカル検索結果の掲載順位を改善する」で説明しています。3つは組み合わせて判断されるので、距離が遠くても、探している内容にぴったり合う店や知名度の高い店が、近い店より上に出ることがあります。店の立場に置き換えると、次のようになります。

関連性:探している内容と店の情報がどれだけ合っているか

関連性は、検索した言葉と店のプロフィールの内容がどれだけ合うかです。Googleは、ビジネス情報が詳しく充実しているほど、検索との関連性を判断しやすくなるとしています。店側で動かせるのは、カテゴリ(業種の分類)が実態に合っているか、提供しているサービスやメニューが登録されているか、ビジネスの説明に何の店かが書かれているか、という情報の充実度です。たとえば夜遅くまで開いているカフェを探している人に対して、営業時間が未登録の店は、どれだけ良い店でも合うかどうかを判断してもらえません。

距離:検索している人の位置から店までの近さ

距離は、検索語に地名が含まれていればその場所から、含まれていなければ検索している人の現在地から、店までの近さで判断されます。これは店側にはどうにもできない要素です。あとで触れる当センターの計測でも、この距離の影響がはっきり出ます。

知名度:その店がどれだけ知られているか

知名度は、その店が世の中でどれだけ知られているかです。Googleの公式ヘルプには、Web上にある店についての情報(リンク、記事、ディレクトリへの掲載など)と、Googleでの口コミの件数とスコアが順位に影響する、と書かれています。店側で動かせるのは、口コミの件数と評価を自然に積み上げることと、自社サイトやSNS、地域の情報サイトなど、Web上で店の名前が出る場所を増やすことです。

3つの要素をもう少し深く知りたい方は、MEOの検索順位はどう決まるのかとGoogleマップ上位表示のアルゴリズムで、順位の仕組みを別の角度から書いています。

「あなたへのおすすめ度」は店側で動かせない

一方、店のページに出る「あなたへのおすすめ度 ○%」は、店ではなく見ている人の側のデータで決まる数値です。その人がマップで何を好みとして設定しているか、どんな店に行ってきたか、どう評価してきたか。こうした、店側からは見えないし触れもしない情報から計算されます。

だから、自分の店を開いて「おすすめ度 ○%」と出たとしても、それは「あなた自身の好みや行動から見た、あなたの店へのおすすめ度」であって、お客さん全体から見た評価ではありません。オーナー自身のデータが反映された数字を、店の評判だと受け取るのは早合点です。

逆に、「お客さんの画面に出るおすすめ度を上げたい」と考えても、お客さん一人ひとりの好みや履歴を店側が変えることはできません。この数値を目標にすると、何をしても結果が確認できないまま時間だけが過ぎます。店側が見る数字は別にあります。

店側が見る数字と、動かせるもの

同じキーワードでも、測る場所で順位は大きく変わる

当センターでは、担当している店舗の順位を毎月計測しています。その中で毎回はっきり出るのが、同じキーワードでも計測する地点を変えると順位が大きく変わる、という事実です。店の近くで測ると上位でも、商圏の端にあたる地点で測ると下がる。これは先に触れた「距離」の要素がそのまま出ているもので、店の情報が悪いからではありません。

このことから、店側が追うのは「おすすめ度」の数字ではなく、「自店に来てほしい範囲(商圏)の中の複数の地点で、主要なキーワードで何位に出るか」です。1地点の順位だけを見て上がった下がったと判断すると、距離の影響と自分の施策の効果を切り分けられません。

順位はスマホで見る

もうひとつ、当センターのレポートではスマホでの検索順位を基準にしています。PCとスマホでは順位が違うためです。外で店を探している人が見ているのはスマホの画面なので、オーナーが自分のPCで検索して「上位に出ている」と安心していても、お客さんの画面では違う並びになっていることがあります。確認するときはスマホで、できれば店から離れた場所でも試してみてください。

順位と並べて見る口コミの3つの数字

順位と一緒に見るのが、口コミの件数、評価の平均、そして返信率(口コミのうち店が返信している割合)です。件数と評価は、Googleが知名度の要素として順位に影響すると説明しているもので、返信率は店側の運用がきちんと回っているかを示す数字です。返信は管理画面から自店でできる作業なので、まずすべての口コミに返信している状態を目指すところから始まります。

店側で動かせるものの一覧

Googleの公式ヘルプでも、順位を改善する方法として、詳しいビジネス情報の入力、営業時間の確認、口コミの管理と返信、写真の追加が挙げられています。店側で手を付けられるものを、やることと一緒に並べると次のようになります。

動かせるもの具体的にやること
カテゴリメインカテゴリを実態にいちばん近いものにする。追加カテゴリは実際に提供しているものだけにする
ビジネスの説明・サービス・メニュー何の店か、何を提供しているかを登録する。空欄の項目を埋める
営業時間・住所・電話番号今の状態と一致させる。変更があればその日のうちに直す
写真外観・内観・商品の写真を新しいものにしておく。選ぶ人が判断しやすくなる
口コミの件数と評価来店したお客さん全員に、同じ条件で正直な感想をお願いする
口コミへの返信高評価にも低評価にも、すべてに返信する

一覧の中で、順位の計測結果と見比べながら優先順位を決めていきます。たとえば商圏のどこで測っても下位なら、まずカテゴリと情報の充実度(関連性)を疑う。店の近くでは上位なのに少し離れると急に落ちるなら、知名度を積み上げる口コミに力を入れる、という判断です。改善の進め方はローカル検索の順位を上げる方法にまとめています。

口コミで線を越えないために

知名度の要素である口コミは、店側が動かせるものの中でいちばん手間がかかり、同時にいちばん近道をしたくなるところです。Googleの「Google に投稿されるクチコミについて」では、次のような行為が禁止されています。

  • 割引や特典など、見返りと引き換えに口コミを頼む
  • 自分や従業員、知人が客を装って投稿する(自作自演)

こうした行為が見つかると、口コミが削除されるだけでなく、ビジネスプロフィール自体に制限がかかることがあります。順位を上げるために口コミを増やそうとして、プロフィールが使えなくなっては元も子もありません。また、評価が高くなりそうなお客さんだけを選んで頼むやり方も避けます。集まる口コミが店に都合よく偏り、口コミを読んで店を選ぶ人を誤らせることになるからです。

守る線はひとつで、「来店したすべてのお客さんに、同じ条件で、正直な感想をお願いする」ことです。頼み方の文例はGoogleの口コミを増やす方法に、違反になる行為の線引きは口コミの集め方とNG行為に詳しく書いています。届いた口コミへの返信は、Googleの「Google ビジネス プロフィールのクチコミを管理する」にあるとおり、管理画面から行えます。低評価にも事実を確認して丁寧に返す、という姿勢がそのまま返信率に表れます。

今日、スマホで確認すること

ここまでの内容を、実際の確認作業に落とすと次の手順になります。長くはかかりません。

  1. スマホでGoogleマップを開き、自店の業種を表す言葉(まずは地名を付けず業種だけ)で検索する。一覧の並べ替えの表示(「おすすめ度」順と出ていることが多い)と、自店が何番目に出るかを確認する
  2. 並べ替えを「距離」順に切り替え、自店より上にどんな店が並ぶかを見る。距離順では自店より下なのに「おすすめ度」順で上にいる店は、関連性か知名度で自店に勝っている店です
  3. 店から離れた場所(商圏の端にあたる駅や住宅地)でも同じ検索をして、順位の差を見る。差が大きいのは距離の影響で、埋めるには関連性と知名度を積み上げるしかないと割り切る
  4. 自店のページを開き、カテゴリ・営業時間・説明・サービスやメニュー・写真に、空欄や古い情報がないかを見る。空欄があれば管理画面で埋める
  5. 口コミの件数・評価と、返信していない口コミの有無を数える。返信していないものがあれば、今日のうちに返す

「あなたへのおすすめ度 ○%」は、見ても見なくてもかまいません。それは見ているあなた向けの数字で、お客さんの画面では別の数字が出ています。追う数字は、商圏の複数地点でのスマホの順位と、口コミの件数・評価・返信率です。これらが毎月どう動いたかを記録していくと、何が効いて何が効かなかったかが見えてきます。

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