Googleビジネスプロフィールのメニュー登録とは、飲食店が料理や飲み物を、セクションごとに名前・説明・価格を付けてプロフィールに載せる機能です。Googleのヘルプでは「メニュー エディタ」と呼ばれ、飲食のビジネス向けに用意されています。この記事では、メニューエディタでの登録の手順に加えて、写真やPDFからメニューを作る機能、メニューリンク、ランチとディナーや居酒屋など業態ごとのセクションの組み方、お客様が付けた料理名の扱いまでを説明します。メニューの項目が表示されないときはサービス・メニュー登録の振り分けの記事を見てください。
メニューを載せる3つの方法
飲食店がプロフィールにメニューを載せる方法は1つではありません。Googleビジネスプロフィール ヘルプの「メニュー エディタについて」と「ビジネス プロフィールのレストラン向けスタートガイド」には、次の方法が案内されています。
| 方法 | 内容 | 向いている店 |
|---|---|---|
| メニューエディタ | セクション・料理名・説明・価格を1品ずつ入力する | 主な料理と価格を正確に見せたい店 |
| メニューの写真 | 紙のメニューの写真やPDFをアップロードする | 品数が多く、まず全体を見せたい店 |
| メニューリンク | 自社サイトや予約サイトのメニューのページのURLを入れる | サイトでメニューを常に更新している店 |
組み合わせて使う
3つは併用できます。メニューエディタで主な料理と価格を正確に入れ、メニューリンクで詳しいページへ案内し、紙のメニューの写真で雰囲気を伝える、という組み合わせにすると、どこから見たお客様にも情報が届きます。
メニューエディタで登録する手順
ヘルプの手順に沿って、各段階で確かめることを足して説明します。
ステップ1|「メニューを編集」を開く
ビジネスプロフィールに移動し、検索結果の上部で「メニューを編集」を選びます。すでにメニューのソースがある場合は「コピー」を選ぶと、そのセクション・アイテム・説明・価格を元に編集できます。一から入力するより早いので、まずコピーできるものがないかを確かめます。
ステップ2|セクションを作る
「メニュー セクションを追加」で、セクションの名前を作ります。ヘルプでは「前菜」「デザート」「メインコース」が例に挙がっています。セクションの分け方は、店の紙のメニューと同じにしておくと、来店したお客様が迷いません。
ステップ3|アイテムを追加する
「メニュー アイテムを追加」で、料理の名前、説明、価格を入力して「保存」します。アイテムを削除するときはアイテムの情報の下部の「削除」、セクションごと削除するときはセクションの情報の下部の「削除」を選びます。セクションを削除すると、その中のアイテムもすべて削除される点に気をつけます。
ステップ4|反映を待って確かめる
ヘルプによると、変更がGoogleマップやGoogle検索に反映されるまで24〜48時間ほどかかることがあります。更新でエラーが出た場合は、24時間待ってから試し直し、同じエラーが続く場合はサポートに問い合わせるよう案内されています。2日ほどしてから、スマートフォンで自店を開き、価格や料理名を確かめます。
写真やPDFからメニューを作る
ヘルプには、メニューの写真を撮るかPDFをアップロードして「メニューを生成」を選ぶと、Googleの生成AIがセクション名・アイテム名・説明・価格を作る機能が、試験運用版として案内されています。利用にはGoogleの生成AIの追加の利用規約への同意が必要です。
きれいに読み取らせるコツ
ヘルプのヒントでは、高画質で撮影し、メニュー全体を1ページに収めて1枚の写真にするよう案内されています。手書きの黒板や、写真と文字が重なったデザインのメニューは、読み取りに向かないことがあります。その場合は、文字だけの一覧を別に用意して撮るほうが確実です。
生成されたメニューは必ず確かめる
生成されたメニューは、内容を確認してから「公開して編集」で公開します。価格の桁や、似た名前の料理の取り違えがないかを、紙のメニューと1行ずつ突き合わせます。生成したメニューにも、公開後にアイテムの写真を追加できます。
メニューリンクとメニューの写真
エディタで全品を入力しない店でも、リンクと写真でメニューを伝えられます。
メニューリンクを設定する
ヘルプによると、「プロフィールを編集」から「ビジネス情報」の「連絡先」にある「メニューリンク」に、メニューのあるページのURLを入れて「保存」します。リンク先は、スマートフォンで開いてすぐメニューが見えるページを選びます。メニューの画像を貼っただけのページは文字が小さく読みにくいため、できればテキストで書かれたページにします。
メニューの写真を載せる
「メニューの写真」から写真またはPDFを選んでアップロードします。お客様が投稿した古いメニューの写真が残っている場合は、ヘルプにある「写真の削除をリクエスト」で対応できます。値上げの後は、古い価格の写真が残っていないかを特に確かめます。
業態ごとのセクションの組み方
セクションの分け方は、お客様が何を基準に店を選ぶかで決めます。業態によって考え方が違います。
ランチとディナーで内容が違う店
昼と夜で料理や価格が違う店は、「ランチ」「ディナー」でセクションを分けます。同じ料理でも昼と夜で価格が違う場合に、1つのセクションに混ぜると、お客様はどちらの価格か分からなくなります。ランチの提供時間は、セクション名か説明に書いておきます。
居酒屋・バー
居酒屋は、料理を「刺身」「揚げ物」「〆」のように調理法や食べる順で分けると、紙のメニューに近い形になります。コースがある店は、コースを独立したセクションにし、品数と価格、予約が必要かを説明に書きます。酒類の掲載は飲食店では一般的ですが、宣伝の色が強い表現は避け、品名と価格を淡々と載せる程度にとどめます。
カフェ
カフェは、「ドリンク」「フード」「デザート」のように分けるのが基本です。季節で入れ替わる品が多い店は「季節のメニュー」というセクションを1つ作り、入れ替えのときはそのセクションだけを直すようにすると、更新の手間が減ります。モーニングの時間帯がある店は、「モーニング」のセクションを先頭に置き、提供の時間を説明に書いておくと、朝に店を探している人がすぐ判断できます。
テイクアウトや宅配がある店
店内とテイクアウトで品ぞろえや価格が違う場合は、「テイクアウト」のセクションを分けます。ヘルプのレストラン向けスタートガイドでは、宅配・テイクアウトなどごとに営業時間を分けて設定できると案内されているので、メニューとあわせて営業時間も設定しておくと、受け取りの時間で迷うお客様が減ります。
料理名・説明・価格の書き方
メニューの一覧は、来店前のお客様が「何が食べられて、いくらかかるか」を確かめる場所です。
料理名は紙のメニューと同じ名前で
料理名は、紙のメニューや店内の表記と同じにします。来店したお客様が「Googleで見たあの料理」を注文するとき、名前が違うと伝わりにくくなります。店独自の名前の料理は、説明で「鶏もも肉の炭火焼き」のように中身を書き添えます。訪日客が多い店は、説明に食材を具体的に書いておくと、翻訳されたときにも伝わりやすくなります。多言語での見せ方は多言語対応の記事で扱っています。
価格は店頭と同じ表記で
税込か税抜かは店頭のメニューとそろえます。時価の品は価格を空けて説明に「時価」と書くなど、店頭と同じ扱いにします。値上げをしたら、紙のメニューを刷り直すのと同じ日にプロフィールも直します。
お客様が付けた料理名と写真
プロフィールのメニューには、お客様の投稿した写真や料理名が表示されることもあります。
マップアプリで料理を追加・修正する
Googleビジネスプロフィール ヘルプの「レストランで人気の料理名の管理について」によると、Googleマップアプリで店を開き「メニュー」をタップすると、料理の写真と名前を追加できます。料理名が誤っている場合は、「情報の修正を提案」から料理名を編集したり、誤りを報告したりできます。
オーナーの編集が優先される
同じヘルプでは、オーナーによる編集はユーザーによる編集より優先されると説明されています。お客様の写真に違う料理名が付いていたり、提供をやめた料理が出ていたりしたら、オーナーとして正しい名前を付け直すか、「この料理は提供されていない」として報告します。
複数のメニューと自動の文字起こし
ヘルプによると、メニューのソースが複数見つかった場合は、「フルメニュー」タブで使うソースを選んで「保存」します。また、ウェブサイトのメニューが自動で文字起こしされることがあり、希望しない場合はその機能をオフにする方法が案内されています。自社サイトとエディタの両方でメニューを持っている店は、どちらを正とするかを決め、もう一方が古くならないようにします。なお、ヘルプでは、Business Profile APIで作成されたメニューはビジネスプロフィールやGoogle検索で利用できない場合があるとも書かれています。
メニュー登録で迷いやすいこと
メニュー登録に費用はかかりますか?
かかりません。Googleビジネスプロフィールの機能の一つで、追加の費用なしで使えます。
全品を登録しないといけませんか?
ヘルプに全品の登録を求める記述はありません。主な料理と価格を正確に入れ、全体はメニューリンクやメニューの写真で見せる形でも、お客様に必要な情報は伝わります。
「メニューを編集」が表示されないのはなぜですか?
メニューエディタは飲食のビジネス向けの機能のため、ビジネスのカテゴリが飲食店になっていない可能性があります。確かめ方はサービス・メニュー登録の振り分けの記事で説明しています。
メニューを更新したのに古い価格が出るのはなぜですか?
反映には24〜48時間ほどかかることがあります。時間が経っても変わらない場合は、メニューの写真やお客様の写真に古い価格が写っていないか、複数のメニューのソースのうち古いほうが選ばれていないかを確かめます。
お客様が投稿したメニューの写真は消せますか?
古いものや誤ったものは、ヘルプにある「写真の削除をリクエスト」から依頼できます。削除されるかどうかはGoogleの判断になるため、正しいメニューをオーナーとして載せておくことが先決です。
開店前の30分でできる最初の登録
最初は、紙のメニューを手元に置き、セクションを紙と同じに作り、看板の料理と価格から入力していきます。全品を入れる時間がなければ、残りはメニューリンクとメニューの写真で補います。2日後にスマートフォンで表示を確かめ、価格の誤りがなければ最初の登録は完了です。その後は、値上げや季節の入れ替えのたびに、紙のメニュー、自社サイト、プロフィールを同じ日に直すことを店の決まりにしておきます。飲食店のプロフィール全体の整え方は飲食店のGoogleマップ集客の記事も参考にしてください。