ネガティブなGoogle口コミを未然に防ぐ方法|期待とのずれを減らす店舗運営

ネガティブなGoogle口コミを未然に防ぐ方法は、来店前の期待と実際の体験のずれを減らすことと、店の中で生まれた不満をその場で受け止めることの2つです。低評価はゼロにはできませんが、多くは「聞いていた話と違った」「その場で言えなかった」というところから生まれます。この2つに手を打てば、防げる低評価は確実に減らせます。

この記事では、低評価が生まれる流れを分解し、Google ビジネス プロフィールの情報の点検、業種ごとに不満が生まれやすい場面、店内で声を拾う仕組み、そして予防のつもりでやってはいけないことを説明します。すでに付いた低評価への返信は低評価の口コミへの返信方法で扱っています。

目次

ネガティブな口コミが生まれる2つの原因

低評価の多くは、来店前の期待とのずれか、店内で解消されなかった不満のどちらかから生まれます。どちらが原因かで、打つ手が変わります。

黄色い星が並んだ評価のイメージ
Photo by Towfiqu barbhuiya on Unsplash

期待とのずれ

「営業時間内なのに閉まっていた」「写真と雰囲気が違った」「思ったより高かった」といった不満は、来店前に見た情報と実際の差から生まれます。サービスの質が悪くなくても、期待が実際より高ければ低評価につながります。

店内で解消されなかった不満

「待たされたのに説明がなかった」「頼んだものと違ったが言い出せなかった」といった不満は、その場で店に伝わっていれば解消できたものです。言えなかった不満が、帰った後に口コミとして出てきます。

予防1:プロフィールの情報で期待をそろえる

来店前の期待は、Google ビジネス プロフィールに載っている情報でつくられます。情報が古い、足りない、実際と違う、という状態をなくすことが最初の予防策です。

営業時間と休業日

営業時間の誤りは、来店したのに閉まっていたという、もっとも強い不満につながります。祝日や年末年始、臨時休業は、通常の営業時間とは別に設定できるので、決まった時点で反映します。ラストオーダーや最終受付の時間が閉店時間と違う場合は、説明文などで伝えておかないと、「閉店前に行ったのに断られた」という不満になります。

メニュー・料金・サービスの範囲

料金を載せている場合は、改定したらすぐに直します。「一部の料金は別途」「予約制」など、客が知らないと不満になる条件は、説明文やサービスの項目で先に伝えておきます。

写真と設備の情報

写真は実際の店に近いものを選びます。きれいに撮りすぎた写真や、改装前の写真が残っていると、期待とのずれを生みます。駐車場、支払い方法、バリアフリーの対応などの設備は、客が来店前に確かめたい情報です。「カードが使えると思っていた」「駐車場があると思っていた」という不満は、プロフィールの情報を正しくしておくだけで防げます。お客様が投稿した写真も店の印象をつくるので、古い内装や終了したメニューの写真が目立つ場合は、新しい写真を店から追加して、いまの姿が先に目に入るようにします。

点検の手順

月に一度、次の手順でプロフィールを客の目で見直します。

  • ログアウトした状態で店名を検索し、表示される営業時間・電話番号・住所を確かめる
  • 写真を新しい順に見て、いまの店と違うものがないか確かめる
  • 料金やメニューが最新か確かめる
  • 最近の口コミで「聞いていた話と違う」という不満がないか読む

予防2:業種ごとに不満が生まれる場面を知る

不満が生まれやすい場面は業種によって違います。自店の業種で起こりやすい場面を知っておくと、先に手を打てます。

業種不満が生まれやすい場面先に打てる手
飲食店混雑時の待ち時間、注文の取り違え、予約の行き違い待ち時間の目安を伝える、注文の復唱
美容室・サロン仕上がりのイメージ違い、追加料金、施術時間の延長施術前の確認、料金が変わる場合の事前説明
歯科・クリニック待ち時間、説明不足、費用の見通し待ち時間の案内、治療と費用の説明
修理・リフォーム到着時間の遅れ、見積もりと請求の差遅れる場合の早めの連絡、追加費用の事前合意

来店型の店で起きやすいこと

飲食店や物販店では、混雑時の対応が不満の起点になりがちです。待ち時間そのものより、待ち時間がわからないことが不満になるので、目安を伝えるだけで受け止め方が変わります。席に案内した後も、料理が遅れているときに一声かけるかどうかで、同じ待ち時間でも口コミの書かれ方は変わります。

予約型の店で起きやすいこと

美容室や整体、歯科などでは、「思っていた結果と違う」「聞いていない費用がかかった」という不満が出やすくなります。施術や治療の前に、仕上がりのイメージや費用を確かめ合う時間を取ることが予防になります。初めての客には、施術の流れやかかる時間を予約の時点で伝えておくと、当日の「こんなに時間がかかるとは思わなかった」を防げます。

訪問型の業種で起きやすいこと

修理やリフォームでは、到着時間と費用の行き違いが不満の起点になりやすい業種です。遅れる場合の連絡と、見積もりから費用が変わる場合の事前の合意を、仕組みとして決めておきます。作業後に何をしたかを短く書面やメッセージで伝えると、「何をされたのかわからないのに高かった」という不満を防げます。

予防3:店内で不満を受け止める仕組み

店の中で不満を言える場をつくると、口コミになる前に解消できる不満が増えます。

自分のコーヒーショップに立つ店主
Photo by Vitaly Gariev on Unsplash

声をかけるタイミングを決める

会計時、施術の終わり、作業の完了報告など、サービスの区切りで「何か気になる点はありませんでしたか」と一言聞きます。言い出しにくい不満も、聞かれれば話してもらえることがあります。聞く言葉はスタッフ全員でそろえ、忙しい時間帯でも省かないようにします。聞いて終わりにせず、答えてもらった内容を短くメモしておくと、繰り返し出る不満が見えてきます。

言われた不満をその場で直す

その場で直せる不満は、すぐに直します。直せないことでも、説明と謝罪があれば受け止め方は変わります。対応した内容はスタッフで共有し、同じ不満が繰り返されないようにします。店内で受け止めた不満は、口コミになる前に届いた貴重な声です。記録しておくと、後で口コミに同じ内容が書かれたときにも、事実確認の手がかりになります。

紙やメールで声を受け取る

対面で言いにくい人のために、店内のアンケート用紙や、問い合わせ用のメールアドレスなど、声を届ける別の窓口を用意しておきます。ただし後で説明するとおり、アンケートの結果で Google の口コミのお願いを出し分けてはいけません。

予防のつもりでやってはいけないこと

低評価を避けたい気持ちが強いと、Google のポリシーに反する方法に手を出してしまうことがあります。次の方法は、予防どころか制限の原因になります。

満足した人だけに口コミを頼む

アンケートで満足と答えた人だけに Google の投稿リンクを案内し、不満のある人は店内の窓口に誘導する仕組みは、Google マップの「禁止または制限されているコンテンツ」で禁止されている、否定的な口コミを妨げる行為や、肯定的な口コミだけを選んで依頼する行為に当たります。口コミのお願いは全員に同じように行います。詳しくはGoogle口コミの集め方で扱っています。

高評価を増やして低評価を薄める

見返りを付けて高評価を集めたり、従業員や知人に書いてもらったりして平均を上げる方法は、虚偽のエンゲージメントとして禁止されています。Google ビジネス プロフィール ヘルプの「ポリシー違反によるビジネス プロフィールの制限」によると、違反した場合、一定期間新しい口コミを受け付けなくなる、既存の口コミが非公開になる、警告が表示される、といった制限がかかることがあります。

口コミの削除や書き換えを条件に何かを渡す

不満を言った客に、口コミを削除したり書き直したりしてもらう代わりに返金や割引を申し出ることも、同じポリシーで禁止されています。返金や再施術は、口コミとは切り離して、不満そのものへの対応として行います。

低評価が付いた後の再発防止

予防をしていても、低評価は付きます。付いた後に原因を店の運営に戻すことが、次の低評価を防ぐことにつながります。

原因を3つに分ける

付いた低評価を、「情報のずれ」「店内での対応」「好みの違い」の3つに分けます。情報のずれはプロフィールを直し、店内での対応は仕組みを見直します。好みの違いは、店の方針として受け止めるものもあります。たとえば「味が濃い」という声が続いても、それが店の看板の味であれば、変えるより説明文で特徴として伝えるほうが合っている場合もあります。

スタッフで振り返る

月に一度、低評価の内容と原因、行った対応をスタッフで振り返ります。誰が悪かったかではなく、仕組みのどこで防げたかを話し合うと、スタッフも事実を話しやすくなります。

口コミを読む人の目で見直す

低評価が付いた後は、その口コミがどう読まれているかを、店を探す人の目で見直します。検索した人がどこを見ているかは口コミが来店判断に与える影響で扱っています。

低評価の予防で迷いやすいこと

どれだけ対策しても低評価は付くのではないですか?

付きます。好みの違いや、店の側では防ぎようのない事情による低評価もあります。予防の目的は低評価をゼロにすることではなく、防げるものを減らすことです。

低評価が付かないように口コミの機能をオフにできますか?

Google ビジネス プロフィール ヘルプには、店舗側で口コミの受け付けを止める設定の案内は見当たりません。口コミは利用者が自由に投稿できるものとして扱われています。

不満がありそうなお客様にアンケートを渡すのは問題ですか?

アンケートで声を集めること自体は問題ありません。ただし、アンケートの結果によって Google の口コミのお願いをする人としない人を分けることは、選択的な依頼として禁止されています。

期待値を下げるために情報を控えめに書くと集客に悪影響はありませんか?

控えめに書くのではなく、正確に書くことが大切です。実際より低く見せる必要はありませんが、実際より高く見せる情報は低評価の原因になります。

臨時休業のときは何をすればよいですか?

決まった時点で、プロフィールの営業時間に臨時休業を反映します。営業しているはずの時間に閉まっていることは、強い不満につながる典型的な場面です。

スタッフ個人への不満が続くときはどうすればよいですか?

口コミの中で特定のスタッフの対応への不満が続く場合も、個人を責めるより、接客の手順や忙しい時間帯の人の配置など、仕組みの側で防げることを先に探します。返信でスタッフの名前を出して謝ることは、スタッフ本人の情報を公開することにもなるので避けます。

防げる不満から手を付ける

ネガティブな口コミの予防は、プロフィールの情報で期待をそろえ、業種ごとの不満の起点に先に手を打ち、店の中で不満を受け止めることが柱です。満足した人だけに頼む、見返りで平均を上げる、といった近道はポリシー違反になります。正確な情報と店内での対応を積み重ねることが、低評価を減らすいちばん確かな方法です。

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