英会話教室のMEO対策|特定商取引法を踏まえた体験レッスンへの導線

英会話教室のMEO対策は、Googleビジネスプロフィール(Google検索やマップに出る教室の情報)を整え、近くで教室を探す人を体験レッスンの申込につなげる取り組みです。英会話教室は、子ども向けと大人向けで探す人も比べる点も大きく異なります。また、一定の期間と金額を超えるコース契約は特定商取引法の「特定継続的役務提供」に当たり、料金の見せ方や契約の流れに決まりがあります。この記事では、教室の種類ごとの検索のされ方から、料金表示、写真、口コミまで、英会話教室ならではの運用を整理します。

目次

英会話教室を探す人の動き

Photo by Ivan Aleksic on Unsplash

英会話教室は、だれが通うかで探し方が変わります。プロフィールに載せる情報も、主な受講者に合わせて優先順位をつけます。

子ども向けの教室を探す保護者

保護者は「子ども英会話 駅名」「キッズ英語 地域名」のように、自宅や学校から通える範囲で探します。比べるのは、対象年齢、クラスの人数、講師、送迎のしやすさ、振替の可否、月謝と教材費です。体験レッスンに子どもと一緒に行けるか、保護者が見学できるかも判断材料になります。習い事の掛け持ちが多い家庭では、他の習い事との曜日の重なりや、学校行事で休んだときの振替の仕組みも気にされます。レッスン中に保護者が待てる場所があるか、近くに駐輪場があるかといった細かな情報も、送迎する側には大事です。

大人向けの教室を探す社会人

社会人は「英会話 マンツーマン 駅名」「ビジネス英会話 地域名」のように、通勤経路や職場の近くで探します。比べるのは、夜や週末の開講時間、予約の取りやすさ、レッスンの形式、目的別のコース、総額です。仕事帰りに寄れるかどうかが大きいため、最寄駅からの距離と営業時間の正確さが効いてきます。目的も、旅行、仕事の会議、資格試験、海外赴任の準備などさまざまで、目的ごとのコースがあるかどうかを見ています。説明文やサービス欄で、目的別にどのコースが当てはまるかを示しておくと、体験の申込前の問い合わせが減ります。

オンライン併用の教室

対面とオンラインを併用している教室も増えています。Googleのガイドライン(Google に掲載するビジネス情報のガイドライン)は、顧客が訪れることのできる拠点があるか、顧客のもとへ出向くビジネスを掲載の対象としています。オンラインだけで教室を持たない場合はプロフィールの対象外になるため、実際に通える教室の住所で登録します。

特定商取引法と料金の見せ方

英会話教室の料金表示で気をつけたいのは、特定商取引法の「特定継続的役務提供」です。

項目内容根拠
対象となる契約語学教室で期間2か月超・総額5万円超特定商取引法(消費者庁の解説)
クーリング・オフ法定の書面を受け取った日から8日以内同上
中途解約の上限開始前1万5千円、開始後は提供済み分+5万円か残額の2割の低い方同上

対象になる契約の範囲

消費者庁の「特定商取引法ガイド」によると、語学教室は、役務の提供期間が2か月を超え、契約金の総額が5万円を超えるものが特定継続的役務提供の対象です。入学試験対策や学校の補習にあたる学力の教授は、語学教室の対象から外れます(学習塾として別の扱い)。対象になる契約では、契約前に概要書面、契約時に契約書面を渡す決まりがあり、クーリング・オフや中途解約のルールも定められています。

プロフィールで料金をどう見せるか

月謝だけを目立たせ、入会金や教材費、年会費を別の場所に小さく書くと、実際の総額より安く見える表示になります。景品表示法第5条第2号は、価格などの取引条件を実際より著しく有利と誤認させる表示を禁じています。サービス欄で料金を出す場合は、コース名と一緒に「月謝」「別途入会金・教材費あり」のように総額の手がかりを添え、詳しい料金表はウェブサイトに置いて、プロフィールからそのページへつなぎます。サービス欄の登録手順はサービス登録のメリットと注意点で説明しています。

誇大な表示を避ける

特定商取引法第43条は、特定継続的役務提供の広告で、著しく事実に相違する表示や、実際より著しく優良・有利と誤認させる表示を禁じています。「3か月で話せるようになる」「TOEICが必ず〇点上がる」のような書き方は、根拠を示せなければ景品表示法の優良誤認とみなされることもあります(同法第7条第2項)。講師の出身国や資格を書く場合は、在籍している講師の事実に合わせます。

プロフィールの項目を教室向けに整える

ここからは、項目ごとに英会話教室で迷いやすい点を挙げます。

教室のカテゴリと名称

カテゴリ(業種の分類)は英会話教室に当たるものをメインにし、子ども向けが中心なら、それが伝わるカテゴリを追加で検討します。名称は看板どおりにし、「駅前」「無料体験」などの言葉を足さないようにします。Googleのガイドラインは、所在地の補足やキャッチコピーを名前に入れることを認めていません。

営業時間と開講時間

受付の時間とレッスンの時間が違う教室は、電話や来校に対応できる時間を営業時間に入れます。子どもクラスと大人クラスで時間帯が分かれる場合は、説明文や投稿で曜日ごとの開講時間を補います。夏休みや年末年始の休講は特別営業時間で設定します。

説明文で伝える教室の基本

使える字数は全角375文字(半角750文字)までです(Googleビジネスプロフィール ヘルプ)。対象年齢、クラスの形式と人数、講師の体制、開講曜日と時間帯、体験レッスンの受け方、振替の有無を順に書くと、比較で見られる項目とそろいます。

体験レッスンの予約リンク

体験の申込は、予約システムやウェブのフォームにつなぐと、営業時間外でも受け付けられます。設定の手順は予約ボタン設定方法で扱っています。リンク先のページには、体験の所要時間、持ち物、保護者の同席の可否、体験後に勧誘があるかどうかを書いておくと、申込のためらいが減ります。

写真と投稿の題材

Photo by Brooke Cagle on Unsplash

英会話教室の写真は、教室の広さと雰囲気、講師の人柄が伝わることが大事です。

撮りたい題材

建物の入口と看板、受付、教室全体、少人数で向き合う席の配置、子ども向けの教材やカード、自習スペース、ビルの入口から教室までの道順をそろえます。講師の写真は、本人の同意を得て、名前と担当クラスを添えると、体験の前に誰が教えるのかが分かります。

受講生が写る写真

子どもが写る写真は、保護者に掲載先としてGoogleマップを含めて説明し、同意を得たものだけを使います。顔が分かる写真は、個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)の考え方では個人情報に当たります。後ろ姿や手元の構図にすると、同意の範囲で使いやすくなります。

投稿の題材

投稿は、季節の短期講座、ハロウィンなどの行事、新しいクラスの開講、休講のお知らせ、体験会の日程など、日付のある情報が向いています。「今月入会で入会金0円」のようなキャンペーンを出す場合は、条件と期間を同じ投稿に書き、終わったら投稿を消します。

受講生と保護者の口コミの扱い

英会話教室の口コミは、保護者と大人の受講生で書かれる内容が違います。

進級や発表会の区切りに頼む

Googleのマップユーザー投稿ポリシーでは、割引や無料レッスンなどの見返りで口コミを募ること、良い評価だけを選んで頼むことを禁止しています。「口コミで1レッスン無料」のような企画は使えません。進級や発表会の区切りに、受講生や保護者全員へ同じ文面で感想を頼む形にします。

返信で書くこと

返信では、子どもの名前やクラス、成績の詳細に触れず、通ってくれていることへのお礼と、教室として続けていることを短く書きます。大人の受講生には、学習の目的に触れて励ます一言を添えると、読む人にも教室の姿勢が伝わります。

解約や料金の不満が書かれたとき

解約や返金の不満は、特定商取引法の中途解約のルールが関わるため、返信で金額や個別の事情に触れず、窓口で直接説明することを案内します。契約時の書面の渡し方と説明に見直す点がないかも、あわせて確認します。

英会話教室でつまずきやすいこと

英会話教室のプロフィールでは、次のようなことが起きやすくなります。

複数教室の情報が混ざる

同じ名前で複数の教室を運営していると、口コミや写真が別の教室に付くことがあります。教室ごとにプロフィールを作り、名前・住所・電話番号を教室単位でそろえます。

講師の退職後も写真が残る

講師の紹介写真は、退職や担当変更のたびに見直します。体験で会えると思っていた講師がいないと、それだけで印象が下がります。

英会話教室の運用で迷いやすいこと

子ども向けと大人向けでプロフィールを分けるべきですか?

同じ教室で同じ受付が対応しているなら、1つのプロフィールで足ります。Googleのガイドラインは1つのビジネスにつき1つのプロフィールとしています。子ども向けと大人向けで別の名前と受付を持つ場合は、分けることを検討します。

短期講座だけでも特定商取引法の対象になりますか?

語学教室の場合、期間2か月以下、または総額5万円以下の契約は特定継続的役務提供の対象外です。ただし、複数の講座を組み合わせて結果的に条件を超える場合もあるため、契約の単位で確認します。

料金をプロフィールに載せない方がよいですか?

載せない選択もできますが、比較する人は総額を知りたがっています。載せる場合は、月謝だけでなく入会金や教材費の有無が分かるようにし、詳しい料金表へつなぎます。

自宅で開く少人数の教室も登録できますか?

できます。受講生が訪れる自宅教室は、住所を表示する形になります。住所を出したくない場合は、Googleのガイドラインが示す非店舗型の扱いを確認し、受講生が通う場所の実態に合わせて設定します。

体験レッスンのあとに入会の案内をすることは書いておくべきですか?

書いておく方が親切です。体験の流れとして「レッスン後に10分ほどコースの説明があります」のように所要時間と内容を示すと、申し込む側は予定を立てやすくなります。説明のあとに入会を急がせる対応は、口コミで不満として書かれやすい点でもあります。

口コミに講師の名前が書かれていたら返信で触れてもよいですか?

講師本人が同意していれば、感謝を伝える範囲で触れて構いません。ただし、講師の勤務曜日や私的な情報には触れず、退職した講師の名前が書かれた口コミには、現在の体制を案内する程度にとどめます。

出張レッスンはどう設定しますか?

受講生の自宅や企業に出向くレッスンは、サービス提供地域として実際に出向く範囲を設定できます。教室でのレッスンもある場合は、住所を表示したうえで提供地域を加えます。

契約の決まりを守ったうえで、通いたくなる情報を

英会話教室のマップ運用は、子ども向けと大人向けの探され方に合わせて情報の優先順位を決め、特定商取引法と景品表示法に沿って料金と効果の書き方を整えるところから始まります。そのうえで、教室の雰囲気と講師の顔が分かる写真、日付のある投稿、ていねいな返信を重ねていくと、体験レッスンの申込が自然に増える土台ができます。学習塾との違いは学習塾・スクールのMEO対策もあわせて確認してください。

最新情報をチェックしよう!