東京でMEO対策をするとき、他の都市と決定的に違うのは商圏の細かさです。同じ新宿でも、東口と西口では歩いて来る客層が違います。「新宿の店」という括りで情報を作っていると、どの層にも届かないまま埋もれます。この記事では、東京の商圏をどこまで細かく見るべきかを整理します。
東京の商圏は駅ではなく出口で分かれる

新宿駅は1日の乗降客数が世界最多クラスで、駅の東西南北それぞれに独立した商業エリアがあります。西口はオフィスと家電量販、東口は繁華街、南口は商業施設という具合に性格が違い、歩いている人の目的も違います。
| エリア | 多い客層 | 検索される時間帯 |
|---|---|---|
| 新宿西口 | オフィスワーカー | 平日11〜13時、18〜20時 |
| 新宿東口 | 買い物・飲食目的 | 週末の午後、平日の夜 |
| 新宿三丁目 | 飲食・夜の利用 | 平日夜、週末夜 |
| 渋谷 | 10〜20代の買い物・飲食 | 週末の日中から夜 |
| 銀座 | 年齢層が高め、目的来店 | 平日の日中、週末 |
自店の最寄り出口を説明文に書くだけで、その出口から出てきた人との距離が縮まります。「新宿駅から徒歩5分」より「新宿駅東口から徒歩3分」のほうが、来店するかどうかの判断に直結します。
広い言葉では順位が動かない
東京は全国で最も競合が多く、「新宿 ○○」のような広い言葉は上位が固定されています。広告費や口コミ数で差がついている相手に、同じ言葉で挑んでも短期間では動きません。
取るべきは、通り名・出口名・条件を足した言葉です。検索する人の数は減りますが、その言葉で探している人は来店に近い状態にあります。
| 言葉の粒度 | 例 | 競合の数 | 来店までの近さ |
|---|---|---|---|
| 広い | 新宿 居酒屋 | 非常に多い | 遠い(比較検討の初期) |
| 中くらい | 新宿東口 居酒屋 | 多い | 中くらい |
| 狭い | 新宿三丁目 居酒屋 個室 | 少ない | 近い(今日行く前提) |
乗換駅は路線でも商圏が割れる
複数路線が乗り入れる駅では、どの路線を使うかで人の動線が変わります。JRの改札から近いのか、私鉄や地下鉄の改札から近いのか。ここを書いておくと、乗ってきた路線に応じて来やすさが伝わります。
東京23区の住所表記

23区は「東京都渋谷区渋谷1-1-1」の形で、区名が必ず入ります。注意したいのは丁目の書き方で、「一丁目」と「1丁目」と「1-」が混在しやすい点です。
GBPに登録した形をそのまま自社サイト・SNS・予約サイトにも使ってください。掲載先ごとに書き方が違うと、Googleが同じ店舗だと判断できず、評価が分散することがあります。
23区外は条件がまったく違う
東京都といっても、多摩地域は23区とは事情が異なります。車で来る客の比率が上がり、駐車場の有無が来店を左右するようになります。23区向けの施策をそのまま持ち込むと噛み合いません。
| エリア | 移動手段 | 先に書く情報 |
|---|---|---|
| 23区の駅前 | 鉄道・徒歩 | 最寄り出口と徒歩分数 |
| 23区の住宅地 | 徒歩・自転車 | 駐輪場の有無、生活動線上の目印 |
| 多摩地域の駅前 | 鉄道と車の併用 | 駅からの分数と駐車場の両方 |
| 多摩地域の郊外 | 車 | 駐車場の台数、幹線道路からの入り方 |
住宅地の店は「生活動線」で探される
繁華街ではなく住宅地にある店は、広いエリア名で探されることがあまりありません。代わりに「小学校の近く」「○○通り沿い」といった、生活の中の目印で場所が認識されています。
説明文には、こうした目印を書いておいてください。駅から離れていても、近隣に住んでいる人にとっては目印のほうが分かりやすい情報になります。
よくある質問
Q. 競合が多すぎて何から手をつければいいか分かりません
A. 最寄り出口を説明文に入れることから始めてください。書いていない店が意外に多く、それだけで「その出口から近い店」を探している人との距離が縮まります。
Q. エリア名を複数入れたほうが有利ですか
A. 逆効果です。新宿と渋谷の両方を入れると、どちらの店なのかが伝わりません。実際に立地している1エリアに絞ってください。
Q. 口コミ数で大きく負けています
A. 口コミ数は短期間では追いつけません。代わりに、口コミへの返信率と写真の新しさで差をつけてください。この2つは今日から始められて、比較検討の場面で見られています。
まとめ
東京のMEO対策は、商圏をどこまで細かく切れるかで決まります。駅単位ではなく出口単位、路線単位まで見ると、競合の数が現実的な水準まで下がります。
まず自店の最寄り出口と、そこからの徒歩分数を正確に書いてください。そのうえで、広い言葉ではなく条件を足した言葉で1位を狙う。全国で最も競合が多い市場では、この絞り込みが唯一の現実的な道筋です。
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