AI口コミ生成ツールは、どんなお店でも口コミが増える魔法の道具ではありません。当センターが実際に運用している2つのプロフィールを並べると、そのことがよくわかります。1つは、口コミが0件だった個人経営のサロンで、運用を始めて約1か月で口コミが8件(平均4.8)になりました。もう1つは、当センターの運営会社である制作会社自身のプロフィールで、こちらは口コミはほとんど増えていない一方、毎日の投稿と返信の仕組みは回り続けています。この記事では、2つの事例で何をして、何が起きて、何が起きなかったのかを、実際の数字と画面でお伝えします。
事例を読む前に:口コミが増えるかどうかは「業態」で決まる
先に結論を書いておくと、AI口コミ生成ツールで口コミが増えやすいのは、お客様が店舗に来て、その場でスマホを取り出せる業態です。飲食店、美容室、サロン、整体、クリニックなどがこれに当たります。逆に、お客様と会う場所がオンラインや先方のオフィスであることが多い業種では、QRコードを見てもらう機会そのものが少なく、同じツールでも口コミは増えにくくなります。
ツールが役に立つのは「書きたいのに書けない」お客様がいるとき
このツールの役割は、満足しているのに文章が浮かばないお客様の背中を押すことです。来店するお客様がいて、満足もしてもらえている。それでも口コミが増えない。そんなお店では、選択式の質問とAIの下書きが効きます。そもそもお客様と接する場面が少ない業種では、ツールより先に、接点そのものをどう作るかが課題になります。
2つの事例は、この違いをそのまま映している
ここで紹介するサロンは前者、制作会社は後者の典型です。同じツールを入れても結果が分かれたことを、隠さずにお見せします。導入を検討している方は、自分のお店がどちらに近いかを考えながら読んでみてください。
事例1:口コミ0件の個人サロン
1つ目は、オーナーが一人で営むヒーリング系のサロンです。記事では店名や地域は伏せています。
始める前の状態
Googleビジネスプロフィールはあったものの、口コミは0件で、投稿もほとんどされていない状態でした。マップで近くのお店と並んだときに「評価なし」と表示されるため、比較の段階で候補から外れやすい状況です。お客様の多くはInstagramやご紹介でお店を知り、そのあとGoogleで店名を検索して確かめていました。
当センターが行ったこと
当センターは、プロフィールの基本情報の整備と、検索順位の計測、月1回のレポートを担当しています。口コミ生成ツールは、オーナーご自身が使って運用する形です。毎日の投稿づくりも、届いた口コミへの返信も、ツールの下書き機能を使いながらオーナーが行っています。
オーナーが続けたこと
届いた口コミには、1〜2日以内に返信すること。ツールで作った投稿を、毎日1本ずつ公開すること。この2つを、運用を始めた月の下旬から欠かさず続けていただいています。特別なことはしていませんが、続けることがいちばん難しい部分です。

結果:口コミは0件から8件に
運用1か月目の下旬から翌月初めまでの約2週間で、口コミが8件届きました。平均評価は4.8で、すべてにオーナーの返信が付いています。どの口コミがツールのQRコード経由かまでは区別していませんが、運用を始める前の口コミは0件でした。マップで比較されたときに「評価なし」ではなくなったことが、この期間でいちばん大きな変化でした。
口コミの本文には、施術の体感やお店の雰囲気、進め方の丁寧さなど、お客様それぞれの体験が具体的に書かれていました。メニュー名が入っている口コミも多く、検索で見つかりやすくなる形になっています。
結果:プロフィールの閲覧数も伸びた
プロフィールを見た人は、運用1か月目に389人でした。ただし、運用を始める前の月から閲覧数はすでに伸び始めていたため(100人→271人)、この増加をすべてツールの効果とは言えません。一方で、口コミが付き、毎日の投稿が並ぶようになったことで、店名で確かめに来た人が「評価のないお店」を見て離れてしまう状況はなくなりました。
まだ伸びていないところ
見た人の数は増えましたが、ルート検索やLINEへのクリックといった「見たあとの行動」の合計は、月45件前後でほぼ横ばいです。また、表示される検索語句はまだ店名が大半で、お店を知らない人が一般的な言葉で検索したときに表示される段階には届いていません。次の段階では、カテゴリの見直しや、地域名とメニュー名を入れた投稿で、そこを広げていく予定です。
次の1か月でやること
このサロンでは、次の1か月で「店名を知らない人にも見つかる」段階へ進むことを目標にしています。具体的には、現在の登録カテゴリが実際のサービスとずれているため、ヒーリングやエステを探す人に届くカテゴリへの見直しを提案しています。あわせて、外観や入口、施術スペース、道具などの写真を追加し、初めての人が来店前にお店の様子を確かめられるようにします。口コミについては、施術後に「よろしければGoogleに感想を」と一言添えていただくようお願いし、月10件ほどのペースを目安にしています。
事例2:来店型ではない制作会社(当センターの運営会社)
2つ目は、当センターを運営している株式会社THREE D PLUS自身のプロフィールです。Webサイトやデザインの制作会社で、お客様との打ち合わせはオンラインや先方の会社で行うことがほとんどです。
同じツールを使っている
サロンと同じツールで、自社のプロフィールを運用しています。管理画面のダッシュボードでは、プロフィール、投稿、写真、口コミの獲得、口コミへの返信の5項目を、毎日チェックできます。

口コミはほとんど増えていない
ダッシュボードで「要確認」になっているのが、口コミの獲得です。この1年間で届いた口コミは累計5件で、直近の1か月は0件でした。お客様が事務所に来る機会がほとんどないため、QRコードを見てもらう場面そのものがありません。これは、ツールの性能ではなく業態の問題です。制作会社のような業種では、納品のメールや請求書に口コミのリンクを添えるなど、別の接点を作る必要があります。
投稿と返信は、仕組みとして回り続けている

一方で、投稿と返信は止まらずに続いています。ツールの一括作成機能で1か月分の投稿をまとめて作って予約し、毎日1本ずつ公開しています。直近7日間の投稿は6件で、直近30日に届いた口コミへの未返信は0件です。人の手だけで毎日投稿を続けるのは負担が大きいですが、まとめて作って予約しておけば、忙しい時期でも更新が途切れません。
検索での表示は増えたが、投稿だけの効果とは言い切れない

毎日の投稿を始めた8月以降、「meo対策」という語句でプロフィールが表示された回数は、7月の27回から8月は399回、9月は362回になりました。ただ、同じ時期にWebサイト側の記事も増やしているため、投稿だけの効果とは言い切れません。それでも、プロフィールが動き続けていることが、検索で見つかる機会を支えているのは確かです。
2つの事例からわかること
同じツールを使っても、口コミが増えたのはサロンだけでした。2つを比べると、導入前に確かめておくべきことが見えてきます。
口コミを増やしたいなら、まず「お客様と会う場所」があるか
口コミ生成ツールは、お客様がお店にいる時間に使ってもらう道具です。来店型のお店なら、QRコードと一言の声かけで、書きたいのに書けなかったお客様の口コミを拾えます。来店型でない業種では、メールやオンラインの接点に口コミのリンクを組み込む工夫が先に必要です。
来店型でない業種での口コミの集め方
制作会社や士業、コンサルティングのように、お客様と会う場所が自社の店舗ではない業種では、QRコードの代わりに、取引の節目で口コミのリンクを届ける方法が現実的です。たとえば、納品完了のメールや、契約の更新時のあいさつ、打ち合わせ後のお礼の連絡に、口コミ投稿ページへのリンクを一行添えるといった形です。依頼の文面はすべてのお客様に同じものを使い、評価の高そうな相手だけを選んで送ることは避けましょう。当センターの運営会社でも、まさにこの部分がこれからの課題です。
結果を分けたのは、ツールより「続けること」
サロンで口コミが増えた時期は、オーナーが届いた口コミにすぐ返信し、毎日の投稿を続けていた時期と重なっています。ツールはその手間を軽くしてくれますが、代わりに続けてはくれません。導入するときは、誰が、いつ、何をするかまで決めておくのがおすすめです。
数字は「何が効いたか」を分けて見る
閲覧数のように、ツール以外の要因でも動く数字は、効果を大きく見せがちです。当センターでは、口コミの件数や返信の状況のように、運用と直接つながる数字と、季節や他の施策でも動く数字を分けて報告しています。導入を検討するときも、業者がどの数字で効果を説明しているかを確かめてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. どれくらいの期間で口コミが増え始めますか?
今回のサロンでは、運用1か月目の下旬からの約2週間で8件の口コミが届きました。ただし、来店数や声かけの頻度によって大きく変わるため、一律の目安はお約束していません。管理画面の数字を見ながら、QRコードの置き場所や声かけの方法を調整していきます。
Q. 来店型ではない業種でも導入する意味はありますか?
口コミを増やすことだけが目的なら、優先度は高くありません。ただ、投稿の一括作成や口コミ返信の下書きなど、プロフィールの更新を続ける仕組みとしては役に立ちます。どちらを重視するかで判断してください。
Q. 口コミへの返信もツールで作れますか?
作れます。届いた口コミを貼り付けると、内容に合わせた返信の下書きができあがります。今回のサロンでも、オーナーがこのツールを使って返信しており、8件すべてに1〜2日以内で返信できています。低い評価への返信は、事実関係を確かめてから送るようにしてください。
Q. AIで下書きを作った口コミに問題はありませんか?
お客様ご本人が体験をもとに答え、下書きを確認・編集して自分のアカウントで投稿するのであれば、Googleのポリシーが禁じる「実体験に基づかない投稿」には当たりません。詳しくはAIで作った口コミはGoogleの規約違反?で解説しています。
当センターのAI口コミ生成プラン(月額6,600円・税別)は、今回のサロンと同じ仕組みで、QRコードからの選択式アンケート、AIによる口コミの下書き、返信の下書き、Google投稿の一括作成までをまとめて使えます。自分のお店で口コミが増えそうかどうか、導入前のご相談だけでもお気軽にどうぞ。ツール選びの観点は口コミ自動化ツールの選び方にまとめています。
