Googleビジネスプロフィールの属性とは|設定手順と業種別に見直したい項目

Googleビジネスプロフィールの属性とは、支払い方法、バリアフリー、Wi-Fi、駐車場などの店の特徴を、「はい」「いいえ」の形で示す項目です。Googleビジネスプロフィール ヘルプの「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」では、駐車場やWi-Fiなどの属性を入れることが、情報を正確に保つ取り組みの1つとして挙げられています。この記事では、属性の種類、設定の手順、業種ごとに見直したい項目、判断に迷うときの基準を説明します。

属性がお客様に伝えること

属性は、お客様が来店の前に「自分に合う店か」を確かめるための情報です。文章で長く説明しなくても、一目で分かる形で表示されます。

来店前の不安を減らす

車いすで入れるか、カードやスマートフォンの決済が使えるか、駐車場があるか。こうした点は、来店してから分かると困ることばかりです。属性で先に伝えておけば、お客様は安心して店を選べ、店側も電話での問い合わせに答える手間が減ります。

特に、高齢の家族を連れて行く人、小さな子どもと一緒の人、車いすを使う人、現金を持ち歩かない人にとって、属性は店を候補に入れるかどうかを決める材料になります。属性が空欄のままだと、「分からないから別の店にしよう」と判断されることもあります。当てはまる項目を正しく「はい」にしておくことは、こうしたお客様を取りこぼさないための準備です。

説明文やカテゴリとの役割分担

業種はカテゴリ、店の人柄や特徴は説明文、設備や支払い方法などの事実は属性、と分けて考えます。説明文に「PayPay使えます」と書くより、属性で示すほうが、お客様が必要な情報を探しやすくなります。説明文の書き方は説明文の記事で扱っています。

属性の種類

Googleビジネスプロフィール ヘルプの「ビジネス属性を管理する」では、属性を2つに分けて説明しています。

オーナーが直接設定できる属性

店の側で「はい」「いいえ」を選んで設定する属性です。設備、支払い方法、バリアフリーなど、事実として答えられる項目が中心です。

自動で入力される属性

来店したお客様からの情報をもとに、自動で設定される属性もあります。店の側で直接編集できないものもあるため、実態と違う表示があれば、店の側で設定できる項目を正しく整え、写真や説明で補います。自動で入る属性は、実際に来たお客様が感じたことに近い情報です。店が思っている印象と違う属性が付いている場合は、店の見え方を見直すきっかけとして受け止めると、改善の材料になります。

表示される項目はカテゴリや地域で変わる

同じヘルプによると、属性はいくつかの分類に分けて並んでおり、一部の属性は特定の地域、国、業種に限って変更できます。日本だけの項目として、電子決済の属性もあります。他の店で見かけた属性が自店の画面に出てこないのは、カテゴリが違うためであることが多いです。

主な属性のまとまり例気をつけたい点
支払い電子決済(交通系IC、PayPayなど)、現金のみ導入や終了のたびに見直す
バリアフリー車いす対応の入口、トイレ、座席、駐車場ヘルプの基準に照らして判断する
ビジネスの特徴女性・LGBTQ+などのオーナーが経営、小規模ビジネス事実に基づくものだけを選ぶ
スマートフォンで店舗情報の詳細を確認するユーザー
Photo by henry perks on Unsplash

属性を設定する手順

ステップ1|「その他」の画面を開く

ヘルプの「ビジネス属性を管理する」によると、プロフィールの「プロフィールを編集」から「その他」を開きます。

ステップ2|属性のまとまりを選ぶ

「設備」「お支払い」など、変更したい属性のまとまりの横にある編集アイコンを選びます。

ステップ3|「はい」「いいえ」を選ぶ

それぞれの属性について、当てはまるなら「はい」、当てはまらないなら「いいえ」を選びます。分からない項目は、あいまいなまま「はい」にせず、実際に確かめてから選びます。

ステップ4|保存して反映を待つ

「保存」を選ぶと、内容が確認されてから反映されます。ヘルプでは、審査は通常10分ほどで終わりますが、最大で30日かかる場合があるとされています。

判断に迷う属性の基準

属性は「はい」か「いいえ」の二択なので、店の実態がその中間にあるときに迷います。ヘルプに基準が示されている項目は、それに従います。

バリアフリーの入口

ヘルプの「ビジネス属性を管理する」では、入口の幅が1メートル以上で段差がなければ「はい」を選ぶ例が示されています。1段以上の段差がある場合は、常設または取り外しのできるスロープが必要とされています。スロープを用意していても、出すのに時間がかかる場合は、その旨を説明文や電話の案内で補うと親切です。

電子決済

ヘルプでは、日本だけの項目として、交通系IC、PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAYなどの電子決済の属性が例に挙がっています。使える決済サービスを1つずつ確かめて選びます。導入したばかりのサービスや、利用をやめたサービスは、属性に反映し忘れやすい代表例です。決済の導入とあわせてプロフィールを直す流れはキャッシュレス決済の導入の記事で説明しています。

小規模ビジネスの属性

ヘルプによると、フランチャイズは対象外で、年間の収益が一定額未満の事業が当てはまるとされています。この属性はGoogleの情報をもとに自動で付くこともあります。

オーナーの属性

女性やLGBTQ+の方などが所有・経営していることを示す属性があります。事実に基づいて、オーナーが示したい場合に選ぶものです。示すかどうかは店の判断で、選ばないことで不利になる性質のものではありません。

業種ごとに見直したい属性

どの属性が表示されるかはカテゴリによって違いますが、業種ごとにお客様が気にする点には傾向があります。画面に出てくる項目の中から、次の観点で優先して見直します。

飲食店

支払い方法、席の種類、テイクアウトやデリバリーの有無、子ども連れへの対応など、来店の前に決めておきたい点が中心です。テイクアウトの時間が店内と違う場合は、営業時間の側でも合わせて伝えます。ベビーカーで入れるか、子ども用の椅子があるかなど、家族連れが気にする点は、属性で示せない部分を店内の写真で補うと伝わりやすくなります。

美容室・サロン・整体院

支払い方法、バリアフリー、駐車場、そして画面にあれば予約に関する項目が中心です。体の不調で通う人が多い整体院では、入口の段差や駐車場の有無が来院の判断に直結します。整体院・接骨院のプロフィール全体の整え方は整体・接骨院の記事で扱っています。

小売店

支払い方法、駐車場、店内での受け取りなどが中心です。ネットで注文して店で受け取る仕組みがある店は、それに当たる属性が画面にあるかを確かめ、あれば設定します。

出張型の事業

店に来る人がいないため、バリアフリーや駐車場の属性は当てはまりません。当てはまらない項目を無理に埋める必要はなく、空欄のままでかまいません。支払い方法や、オンラインでの相談の可否など、依頼の前に知りたい点を中心に見直します。

パソコンで管理画面を操作する店舗オーナー
Photo by Brooke Cagle on Unsplash

属性の点検は「店の実物」と見比べる

属性は、一度入れたら終わりではありません。店の設備や支払い方法は少しずつ変わり、属性の名前や種類もGoogleの側で変わります。点検するときは、管理画面だけを見るのではなく、店の実物と見比べるのがこつです。

点検の日には、属性の画面をスマートフォンで開いたまま、店の入口から順に歩いてみます。入口の段差、トイレの広さ、席の種類、レジ横の決済端末、駐車場の台数を、画面の「はい」「いいえ」と一つずつ照らし合わせます。机の上で思い出しながら選ぶより、実物を前にしたほうが、思い込みによる間違いに気づけます。

点検で見る順番は、次のようにすると迷いません。

  • 支払い:レジで実際に使える決済の種類と、属性の「はい」が一致しているか
  • 入口と通路:段差、扉の幅、スロープの有無が、ヘルプの基準に合っているか
  • 店内の設備:トイレ、座席、Wi-Fiなど、お客様が使える設備が実態どおりか
  • 駐車場:自店の駐車場か、近くの提携駐車場かを、説明文と食い違いなく伝えているか
  • サービス:テイクアウト、配達、受け取りなど、今も続けているサービスだけが「はい」になっているか

点検の結果は、日付とあわせて記録しておきます。次の点検のときに、前回から何が変わったかをすぐに比べられます。複数のスタッフで運用している店では、設備や決済を変えた担当者がプロフィールの担当者に知らせる決まりを作っておくと、反映し忘れを防げます。

属性でつまずきやすいこと

設定した属性が表示されない

審査中の場合は、反映まで時間がかかります。ヘルプでは、Auracast(補聴器などで聞ける音声配信)の属性で「いいえ」を選ぶと、その属性はプロフィールに表示されないことが示されています。「いいえ」を選んだ項目は、表示されなくても設定としては残っていると考えます。

属性の名前が以前と違っている

ヘルプによると、検索語句と合いやすくするために、属性の名前が変わることがあります。久しぶりに画面を開いたときに見慣れない名前があれば、内容を読んで、以前の設定と食い違っていないかを確かめます。

実態と違う属性が付いている

自動で付いた属性が実態と違う場合は、店の側で設定できる項目を正しく直し、写真や説明文で実際の様子を伝えます。直しても戻る場合は、利用者の提案やGoogleが集めた情報が影響している可能性があります。

属性の設定で迷いやすいこと

属性を設定すると順位は上がりますか?

ヘルプでは、属性を含めた情報を正確に入れることが、ローカル検索のヒントとして挙げられています。ただし、属性を増やせば順位が上がるという説明はありません。お客様が店を選ぶ材料を整える作業と考えます。

当てはまるか分からない属性は「はい」にしてよいですか?

確かめてから選びます。実態と違う「はい」は、来店したお客様の不満や、低い評価の口コミにつながるおそれがあります。

属性はどのくらいの頻度で見直せばよいですか?

設備や支払い方法を変えたときにすぐ見直し、それ以外は半年に一度の点検で全体を確かめるのが目安です。属性の名前や種類が変わることもあるため、定期的に画面を開いておきます。

店舗が10か所以上あります。一度に設定できますか?

ヘルプでは、10か所以上の店舗は一括アップロードで更新できると案内されています。店舗ごとに設備が違う場合は、一括で同じ値を入れないよう注意します。

自分の店の画面にない属性を追加できますか?

表示される属性はカテゴリや地域によって決まり、店の側で新しい属性を作ることはできません。画面にない特徴は、説明文や写真で伝えます。

属性は「来てから困る」をなくすための情報

属性は、お客様が来店の前に確かめたい事実を、短い言葉で伝えるための項目です。当てはまるものを正確に「はい」にし、分からないものは確かめてから選ぶ。設備や支払い方法を変えたら、その日のうちに見直す。この地道な手入れが、来てから困るお客様を減らし、安心して選ばれる店につながります。

最新情報をチェックしよう!