Googleビジネスプロフィール(GBP)のカテゴリ設定は、Googleマップでどのような検索クエリに対してビジネスを表示させるかを決める最重要設定です。正しいカテゴリを設定することで、自社のターゲットキーワードで上位表示される可能性が大幅に高まります。本記事では、プライマリカテゴリとセカンダリカテゴリの違い・選び方の基準・業種別の推奨カテゴリ・設定時の注意点を詳しく解説します。
プライマリカテゴリとセカンダリカテゴリの違い

GBPのカテゴリには「プライマリカテゴリ(主要カテゴリ)」と「セカンダリカテゴリ(追加カテゴリ)」の2種類があります。この2種類は役割が明確に異なります。
- プライマリカテゴリ:ビジネスの主要業種を表す最も重要な1つのカテゴリです。Googleマップ上でビジネス名の直下に表示されるため、ユーザーが最初に目にする業種情報です。MEOの順位に最も大きな影響を与えるカテゴリであり、自社のコアビジネスに最も近いカテゴリを選ぶことが原則です。
- セカンダリカテゴリ:プライマリカテゴリを補完するサブカテゴリです。最大9つまで追加できます。プライマリほど強い影響力はありませんが、関連する複数の業種・サービスをカバーすることで、さまざまな検索クエリへの露出を増やす効果があります。例えば「美容室」をプライマリにしつつ、「ヘアサロン」「理容院」「ネイルサロン」をセカンダリに追加することで、より多くの検索に対応できます。
- カテゴリの表示場所:プライマリカテゴリはGoogleマップのビジネスカードで「美容室」「歯科医院」などとして表示されます。セカンダリカテゴリは外部には表示されませんが、Googleの内部処理で検索マッチングに使用されます。
プライマリカテゴリの正しい選び方
プライマリカテゴリはMEO順位を決定する最大の要因の一つです。以下の基準で選択してください。
- 最も集客したい業種を選ぶ:複数の業種を提供している場合でも、「最も売上比率が高い業種」「最も集客したい業種」でプライマリカテゴリを選びます。例えば整体と美容の両方を提供している場合、メインの収益源に合わせて選択します。
- 競合の上位店舗を参考にする:Googleマップで自社のターゲットキーワードを検索し、上位表示されている競合のプライマリカテゴリを確認します。上位5店舗が使用しているプライマリカテゴリが、そのキーワードで評価されやすいカテゴリである可能性が高いです。
- より具体的なカテゴリを選ぶ:「レストラン」より「イタリア料理レストラン」、「医療機関」より「歯科医院」のように、より具体的なカテゴリを選ぶことで、絞り込んだ検索クエリに対して強くなります。ただし、具体的すぎて検索数がほぼゼロのカテゴリは避けましょう。
- Googleが提供するカテゴリ内から選ぶ:カテゴリは自由入力ではなく、Googleが用意したリストから選択します。日本語で入力すると候補が表示されるので、最も合致するものを選んでください。
業種別おすすめカテゴリ設定例

業種ごとに適切なカテゴリ設定が異なります。代表的な業種の推奨カテゴリ例を紹介します。
- 美容室・ヘアサロン:プライマリ「美容室」、セカンダリ「ヘアサロン」「ヘアカラー専門店」「縮毛矯正」「メンズサロン」(提供サービスに応じて)
- 飲食店(ラーメン店):プライマリ「ラーメン店」、セカンダリ「日本食レストラン」「麺類店」「持ち帰り用ラーメン店」
- 整体・整骨院:プライマリ「整骨院」または「整体師」、セカンダリ「カイロプラクター」「マッサージ店」「骨折接骨院」(施術内容により変更)
- 歯科医院:プライマリ「歯科医院」、セカンダリ「小児歯科医師」「矯正歯科医師」「口腔外科医」(提供する診療科目に応じて)
- ネイルサロン:プライマリ「ネイルサロン」、セカンダリ「美容室」「マニキュアサロン」「アイラッシュサロン」(メニューに応じて)
- 不動産会社:プライマリ「不動産代理店」、セカンダリ「物件管理会社」「アパート賃貸業者」「住宅販売業者」(取り扱い物件種別で選択)
セカンダリカテゴリの効果的な追加方法
セカンダリカテゴリは最大9つ追加できますが、やみくもに追加するのではなく、戦略的に選ぶことが重要です。
- 実際に提供しているサービスのみ追加する:提供していないサービスのカテゴリを追加するとGoogleのポリシー違反になる可能性があります。自社が実際に提供しているサービス・業種に対応するカテゴリのみを設定してください。
- 競合が使っているカテゴリを参考にする:Googleマップで競合プロフィールを開き、表示されているカテゴリ(プライマリのみ表示)を確認します。競合が使っているカテゴリのうち自社も提供しているものをセカンダリに追加すると、同一の検索クエリへの露出が増えます。
- 関連する属性カテゴリも確認する:カテゴリとは別に「属性」(駐車場あり・Wi-Fi利用可など)も設定できます。カテゴリ設定後に属性設定も合わせて行うことで、絞り込み検索への対応力が上がります。
- 定期的に見直す:新しいサービスを追加した場合や季節限定メニューを開始した場合は、それに対応するカテゴリを追加・削除します。GBPのカテゴリ設定は変更後1〜2週間で検索結果に反映されることが多いです。
カテゴリ設定時のよくある間違いと注意点
カテゴリ設定は単純そうに見えますが、よくあるミスがいくつか存在します。以下の点に注意してください。
- プライマリカテゴリを頻繁に変更しない:プライマリカテゴリを変更すると、一時的に検索順位が変動する場合があります。変更後に元の順位に戻るまで1〜4週間かかることもあるため、慎重に選択した上で変更は最小限に留めましょう。
- サービスエリアビジネスのカテゴリ設定に注意:出張・訪問サービス(清掃業・デリバリーなど)の場合、物理的な店舗が不要なため「サービスエリアビジネス」として設定します。この場合でもカテゴリの選択は通常のビジネスと同様に行ってください。
- 無関係なカテゴリを詰め込まない:SEO効果を狙って実際には提供していないサービスのカテゴリを追加するのは逆効果です。Googleのシステムが不一致を検出して順位を下げる可能性があります。
- カテゴリと属性は別物:「駐車場あり」「女性スタッフのみ」などはカテゴリではなく「属性」として設定します。カテゴリに入力しようとしても選択肢に出てこないので、属性タブで別途設定してください。
よくある質問(FAQ)
Q. GBPのカテゴリはどこから変更できますか?
business.google.comにログインし、対象のビジネスを選択後、「プロフィールを編集」→「ビジネス情報」→「カテゴリ」から変更できます。スマートフォンの場合はGoogleマップアプリで自社プロフィールを開き、「プロフィールを編集」→「ビジネス情報」から変更可能です。
Q. カテゴリを変更すると順位はどうなりますか?
プライマリカテゴリを変更した直後は検索順位が一時的に変動することがあります。新しいカテゴリでの評価がGoogleのシステムに反映されるまで1〜4週間かかる場合があります。変更後1ヶ月はインサイトのデータを注意深く確認し、意図しない順位低下が起きていないか確認してください。
Q. 日本語でカテゴリを検索しても候補が出ない場合はどうすれば良いですか?
日本語で出てこない場合は英語(例:「hair salon」「dentist」「ramen restaurant」)で検索すると候補が表示されることがあります。また、業種の別の言い方(「美容院」と「美容室」など)で試してみてください。それでも見つからない場合は最も近い上位カテゴリを選択し、ビジネス説明文で具体的な業種・サービスを補足する形で対応します。
まとめ|カテゴリ設定はMEO対策の出発点
GBPのカテゴリ設定は、MEO対策の中で最も費用対効果が高い施策の一つです。プライマリカテゴリには「最も集客したい業種に最も近い具体的なカテゴリ」を設定し、セカンダリカテゴリには「実際に提供しているサービスに対応する関連カテゴリ」を最大9つまで追加します。競合の上位店舗のカテゴリを参考にしながら設定することで、ターゲットキーワードでの露出が増え、Googleマップでの集客効果が高まります。カテゴリは一度設定して終わりではなく、サービス変更時や季節に合わせて定期的に見直すことが重要です。

