ラーメン店のMEO対策とは、「ラーメン 地名」「家系 近く」「深夜 ラーメン」などで検索した人に、Googleマップで自店を見つけてもらい、迷わず来店してもらうための取り組みです。ラーメン店は、スープがなくなれば営業時間内でも閉める、券売機で先に食券を買う、店の前に行列ができるといった、ほかの飲食店にはあまりない事情を抱えています。この記事では、飲食店全般の話は飲食店のGoogleマップ集客術に任せ、ラーメン店に固有の「伝え方」に絞って説明します。
ラーメン店はどんな言葉で探されているか

ラーメンの検索は、店名を知らない人が「系統」と「場所」と「時間」で探すのが特徴です。プロフィールの情報は、この3つの軸で見つけてもらえるように整えます。
系統の言葉が検索の中心になる
「豚骨」「醤油」「味噌」「塩」「つけ麺」「家系」「二郎系」「煮干し」など、ラーメンは系統の言葉で探されます。説明文の最初の文で、自店のスープの系統と麺の特徴を書き、メニュー名にも系統の言葉を入れておくと、検索した人が開いたときに「探していた店だ」と分かります。
「一人」「深夜」「駅近」の需要
ラーメン店は一人で来る人が多く、仕事帰りや飲んだあとの遅い時間の需要もあります。カウンター席の有無、ラストオーダーの時刻、駅からの道順は、ほかの飲食店以上に見られる情報です。席の情報は写真と属性で、時間は営業時間で、道順は説明文で伝えます。
カテゴリは管理画面の候補から選ぶ
メインカテゴリは、管理画面でカテゴリの欄に「ラーメン」と入力したときに出てくる候補から選びます。つけ麺や担々麺が中心の店は、候補に近いものがあれば追加カテゴリで補います。ビジネス名に「豚骨ラーメン 駅前」のような説明語を足すことは、Googleのビジネス名のルールに合わないので、看板どおりの店名にします。
スープ切れ・臨時休業をどう伝えるか
ラーメン店の口コミで多い不満のひとつが「営業時間内に行ったのに閉まっていた」です。スープ切れや仕込みの都合による休みは避けにくいので、伝え方で行き違いを減らします。
営業時間は「最大の時間」で入れ、説明文で補う
営業時間は店を開けている最大の時間で設定し、説明文に「スープがなくなり次第終了します」と書きます。終了が早まりやすい曜日がある場合は、その傾向も書いておくと親切です。営業時間を短めに入れておく方法もありますが、実際には開いている時間に「営業時間外」と表示され、来店を逃すことになります。
仕込みや設備の不調で休む日は特別営業時間で
Googleビジネスプロフィール ヘルプの「ビジネス プロフィールを編集する」では、特定の期間だけ営業時間を変える場合は特別営業時間を設定するよう案内されています。臨時休業が決まった時点で特別営業時間に「休業」を入れ、あわせて投稿で理由と再開日を知らせます。入力したのに表示が変わらない場合の確認方法は変更が反映されない原因と対処法にあります。
当日のスープ切れは投稿で知らせる
当日の早じまいは、特別営業時間よりも投稿のほうが手早く知らせられます。「本日はスープがなくなったため〇時で終了しました」と短く投稿し、次の営業日を添えます。毎回同じ文面になってもかまいません。定休日そのものを変える場合は、特別営業時間ではなく通常の営業時間を変更し、切り替わる日の少し前から投稿で予告します。以前の定休日のまま来店する常連客が出やすいので、店頭の貼り紙と同じ日に告知を始めると行き違いが減ります。
券売機・支払い方法・席の情報
初めての店で戸惑いやすいのが、注文と支払いの仕組みです。来店前にプロフィールで分かっていれば、入店後に迷う人が減ります。
| 店の事情 | 伝える場所 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 券売機で先に食券を買う | 説明文・写真 | 入口の券売機で食券をお買い求めください。券売機の写真を1枚載せる |
| 現金のみ・使える決済が限られる | 属性(支払い方法)・説明文 | 属性で選べる支払い方法を正確に設定し、説明文でも一言添える |
| カウンターのみ・子ども連れの対応 | 写真・属性 | 席の配置が分かる写真と、該当する属性を設定 |
| 行列の並び方の決まり | 説明文・投稿 | 並ぶ場所と、近隣の迷惑にならないためのお願いを書く |
| スープ切れで早く終わる | 説明文・投稿 | 営業時間は最大で入れ、なくなり次第終了と書く |
券売機の写真は値上げのたびに撮り直す
券売機の写真は、メニューと価格がひと目で分かるため、来店前によく見られます。値上げや限定メニューの入れ替えをしたら、古い写真を削除して撮り直します。お客様が以前に投稿した写真で古い価格が出ている場合は、オーナーの新しい写真を増やすことで、最新の情報を見つけてもらいやすくします。
支払い方法の属性は、実態に合わせる
属性で「クレジットカード可」などを設定しているのに、実際は券売機が現金のみという食い違いは、口コミで指摘されやすい点です。券売機を入れ替えたときは、属性と説明文の両方を確認します。
メニュー登録とラーメン店の表示の決まり

メニューはGoogleマップ上で直接見られるため、店に来る前の判断材料になります。登録の操作はメニュー登録の方法と注意点で説明しているので、ここではラーメン店で気をつける中身を整理します。
麺の量・トッピング・替え玉を分けて書く
ラーメン店のメニューは、基本の一杯に、麺の量、トッピング、替え玉、ご飯ものを組み合わせる形が多くあります。メニューの項目は「基本のラーメン」「トッピング」「サイド」のようにセクションで分け、麺の量の目安(並・大の違い)や、味の濃さ・麺の硬さを選べるかを説明欄に書きます。
価格は税込みで、券売機と一致させる
国税庁の「総額表示の義務付け」の説明では、消費者に前もって価格を示す場合は税込みの価格を表示する必要があり、媒体は問われません。メニューの価格は税込みで入れ、券売機の表示と同じ金額にそろえます。
「自家製麺」「無化調」はその通りのときだけ
景品表示法第5条第1号は、商品の品質などを実際より著しく良く見せる表示を禁じています。「自家製麺」「化学調味料不使用」「国産小麦100%」などの言葉は、ラーメン店の大きな特徴になりますが、仕入れや作り方を変えたときに記載が古くなりがちです。一部のメニューだけが当てはまる場合は、どのメニューかを明記します。
アレルゲンの問い合わせへの備え
消費者庁によると、特定原材料を含む旨の表示が義務になっているのは容器包装された加工食品で、店で提供する料理については、外食・中食での情報提供をすすめる取り組みが進められています。ラーメンは麺に小麦や卵、スープやトッピングにえびなどが使われることがあり、問い合わせを受けやすい料理です。プロフィールに「アレルギーについてはスタッフにお尋ねください」と書き、店内で答えられる体制を整えておきます。
写真と投稿の題材
ラーメン店の写真は、お客様が投稿した料理写真が多く集まりやすい一方で、角度も明るさもまちまちです。オーナーの写真は、お客様の写真では分からない情報を補う役目で撮ります。
一杯の写真は「真上」と「麺」の2枚
丼を真上から撮った写真は具材の量と盛りつけが分かり、麺を持ち上げた写真は麺の太さや縮れが分かります。系統で探している人は麺の形を気にするので、主要なメニューは2枚ずつそろえます。
お客様の写真では分からないものを撮る
- 入口と券売機の位置
- 店の前の並ぶ場所の表示
- カウンターとテーブルの配置
- 近くのコインパーキングなど駐車の情報(自店の駐車場がない場合)
- 限定メニューの告知(期間を投稿の本文に書く)
限定メニューの投稿は終わりの日まで書く
限定ラーメンの投稿は、提供期間と「なくなり次第終了」の条件を本文に書きます。終わったあとに投稿を見て来た人が残念な思いをしないよう、終了したら投稿を削除するか、終了したことを追記します。
行列と口コミへの向き合い方
人気のラーメン店ほど、味以外のことで口コミが書かれます。行列と待ち時間、接客の速さ、近隣への配慮です。
並び方の決まりを先に知らせておく
店の前の行列は、近隣の住民や店舗とのトラブルの原因になりやすいものです。並ぶ場所、ほかの店の前に並ばないお願い、食券を先に買うかどうかなどを説明文や投稿に書いておくと、口コミで行列のマナーが話題になったときにも、店の方針として示せます。
「味が濃い」「量が少ない」への返信
好みが分かれる口コミには、反論ではなく選べる仕組みの案内で返します。「味の濃さは薄めにも調整できますので、ご注文の際にお申し付けください」のように、次の来店で役立つ情報を書くと、返信を読むほかの人にも伝わります。口コミの依頼の仕方とGoogleの決まりは美容室の記事で詳しく扱っているので、トッピング無料と引き換えに口コミをお願いするような方法がなぜ避けるべきかは、そちらで確認してください。
ラーメン店主が迷いやすい設定
営業時間を「売り切れ次第」と設定できますか?
営業時間の欄は時刻で入れる仕組みなので、「売り切れ次第」は説明文と投稿で伝えます。営業時間は最大の時間で入れておくのが基本です。
お客様が載せた古いメニュー写真を消せますか?
他人が投稿した写真は、ポリシーに違反していない限り店側の判断では消せません。新しい写真をオーナーとして増やし、メニュー登録の価格を最新にしておくことで、正しい情報を見つけてもらいやすくします。
深夜営業の店で気をつけることはありますか?
日をまたぐ営業時間は、閉店時刻を翌日の時刻として正しく入れます。入れ方を誤ると、深夜の時間帯に営業時間外と表示されることがあるので、設定後にスマートフォンのマップで表示を確かめます。
系列店や2号店はどう登録しますか?
店舗ごとに1つのプロフィールを作ります。同じ店名でも、営業時間や定休日、スープ切れの傾向は店ごとに違うので、説明文も店ごとに書き分けます。
外国からの観光客が多い場合はどうしますか?
券売機の使い方や、豚肉・魚介を使っているかどうかを、短い英語の説明でも伝えておくと店内での説明が減ります。まずは券売機の写真と、使っている主な食材を説明文に書くところから始めます。
マップに出る「混雑する時間帯」は店で直せますか?
混雑する時間帯のグラフは、店側が入力する項目ではなく、店で変えることはできません。グラフで混みやすいと分かる時間帯に、並び方の決まりや回転の目安を投稿や説明文で補っておくと、初めての人が来店の時間を選びやすくなります。
初めての客が迷わず一杯にたどり着くために
店で見直すなら、まず系統が伝わる説明文と、看板どおりの店名・カテゴリにします。次に、営業時間を最大の時間で入れ、スープ切れや臨時休業を説明文・特別営業時間・投稿で伝える流れを決めます。券売機や支払い方法、席、並び方の決まりを写真と属性と説明文でそろえ、メニューは税込みの価格と表示どおりの言葉で登録します。最後に、真上と麺の2枚の写真と、好みに合わせて選べることを伝える口コミ返信を続けます。ラーメン店のプロフィールは、味の魅力を語る場所である前に、初めての人が迷わず一杯にたどり着くための案内板です。

