車検・整備工場のMEO対策|認証・指定の表示と料金の見せ方で入庫予約を増やす

車検・整備工場のMEO対策とは、「地名+車検」「近くの整備工場」と検索した人に、Googleマップ上で自社の工場を見つけてもらい、入庫予約まで進んでもらうための取り組みです。整備工場の場合、ほかの業種と違って「国の認証を受けた工場か」「工場内で車検が完結する指定工場か」「見積りに法定費用が入っているか」が選ばれる理由に直結します。この記事では、道路運送車両法と国土交通省の説明をもとに、整備工場ならではの情報の出し方を順番に整理します。

目次

整備工場の検索で、お客様が確かめていること

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Photo by Logan Meis on Unsplash

車検や修理の工場を探す人は、店の雰囲気よりも先に「任せて大丈夫か」「いくらかかるか」「いつ車が戻るか」を確かめています。Googleマップの一覧からプロフィールを開いた数十秒で、この3点の答えが見つかるかどうかが分かれ目です。

検索される言葉は「用件」と「急ぎ度」で分かれる

整備工場に関する検索は、大きく3つに分かれます。1つ目は「車検 安い 地名」「ユーザー車検 代行」のような車検の比較。2つ目は「オイル交換 近く」「タイヤ交換 予約」のような定期的な作業。3つ目は「エンジン 異音 修理」「警告灯 点いた」のような急ぎの不具合です。3つ目は営業中かどうかと電話のつながりやすさが最優先になり、1つ目は料金と所要時間の比較が中心になります。プロフィールはこの3種類の人が同時に見る前提で作ります。

ディーラーとの比べ方を意識する

車検を受ける場所の候補には、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンド、町の整備工場が並びます。町の工場が選ばれる理由として書けるのは、整備士と直接話せること、部品の選び方に融通がきくこと、年式の古い車や複数メーカーの車を扱えることなどです。ディーラー側の打ち出し方はカーディーラー・自動車販売店のMEO対策で扱っているので、比べながら自社の立ち位置を決めると説明文が書きやすくなります。

認証工場と指定工場の違いを、プロフィールでどう伝えるか

整備工場のプロフィールでいちばん先に正確にしたいのが、認証工場か指定工場かという区分です。国土交通省の「認証工場と指定工場の違い」によると、どちらも国の基準を満たした工場ですが、車検の受け方が違います。

道路運送車両法での位置づけ

道路運送車両法第78条は、自動車特定整備事業を営む人は事業場ごとに地方運輸局長の認証を受けなければならないと定めています。この認証を受けた工場が認証工場です。さらに第94条の2により、設備・技術・管理組織が基準を満たし、検査の設備と自動車検査員を備えた工場は「指定自動車整備事業」の指定を受けられます。これが指定工場で、いわゆる民間車検場です。

区分根拠と内容お客様から見た違い
認証工場第78条。地方運輸局長の認証を受けて特定整備を行う点検・整備のあと、車を運輸支局などの検査場へ持ち込んで検査を受ける
指定工場第94条の2。認証工場のうち、検査設備と自動車検査員を備えて指定を受けた工場工場内で検査まで行い、保安基準適合証を交付。検査場への持ち込みが省ける
どちらでもない店特定整備は行えない車検の取次ぎや軽作業だけの場合がある。依頼の範囲を確かめる必要がある

出典: 国土交通省「認証工場と指定工場の違い」、道路運送車両法第78条・第94条の2・第94条の5(e-Gov法令検索)。

標識に書いてある内容と、似た表示の禁止

同法第89条は、認証を受けた事業者に、事業場の公衆の見やすい場所へ国土交通省令で定める様式の標識を掲げることを求め、認証を受けていない者がこの標識や類似の標識を掲げることを禁じています。Googleの写真に工場の入口を載せるときは、この標識が読める角度の写真を1枚入れておくと、説明文に書いた「認証工場」「指定工場」の裏付けになります。逆に、指定を受けていない工場が「民間車検場」「当日車検」のように指定工場と誤解される言い方をするのは避けます。

認証の範囲が限られている場合の書き方

第78条第2項には、認証は対象とする自動車の種類を指定し、業務の範囲を限って行えるとあります。たとえば軽自動車と小型車だけが対象の工場が「どんな車でも車検対応」と書くと事実とずれます。説明文やサービス欄には、扱える車の種類(軽・小型・普通、大型の可否)を、認証の内容どおりに書きます。電子制御装置の整備など、後から加わった整備の範囲も、自社の認証に含まれているかを確かめてから載せます。

ビジネス情報の設定|カテゴリ・名前・営業時間

基本情報は「探してもらう入口」です。整備工場で迷いやすい項目を3つに絞って説明します。

カテゴリは作業の中心で選ぶ

Googleに掲載するビジネス情報のガイドラインでは、ディーラーの整備部門の例として「自動車整備工場」のカテゴリが挙げられています。整備・車検が主な仕事なら、メインカテゴリは整備工場系にし、板金塗装やタイヤ販売を別に行っている場合は追加カテゴリで補います。候補に出てくる名前は時期によって変わるので、管理画面で「整備」「車検」と入力して実際に表示される候補から選びます。

ビジネス名に「車検」「格安」を足さない

同じガイドラインは、ビジネス名に看板などで実際に使っている名前を使い、キャッチコピーや所在地の補足を入れないよう求めています。「〇〇自動車 車検センター 格安」のように検索語を足すと停止の原因になります。看板が「〇〇モータース」なら、プロフィールの名前も「〇〇モータース」です。車検の訴求は説明文とサービス欄で行います。

受付時間と作業時間を分けて考える

整備工場は「電話受付は8時から」「入庫は9時から」「引き渡しは18時まで」のように時間が分かれがちです。Googleの営業時間は来店して受付できる時間に合わせ、土曜午後だけ受付を止める場合などは曜日ごとに設定します。Googleビジネスプロフィール ヘルプの「ビジネス プロフィールを編集する」では、サービスによって提供時間が違う場合は「詳しい営業時間」を設定するよう案内されているので、管理画面で選べる項目があれば受付と引き渡しの時間を分けて入れます。年末年始や盆休みは、特別営業時間で前もって入れておくと「行ったら閉まっていた」という口コミを防げます。

車検の料金を載せるときの書き分け

料金はクリックされやすい一方で、もっとも誤解とトラブルが起きやすい情報です。整備工場の料金は性質の違う費用の合計なので、内訳を分けて書くのが基本になります。

法定費用と整備費用を分けて示す

車検の支払いには、どの工場で受けても金額が変わらない費用(自賠責保険料、自動車重量税、検査の手数料にあたる印紙代など)と、工場ごとに違う費用(点検基本料、代行料、部品・作業代)が含まれます。「車検基本料〇円」だけを大きく出し、法定費用が別にかかることが小さくしか書かれていないと、実際の支払いよりかなり安く見えます。景品表示法第5条第2号は、価格などの取引条件を実際より著しく有利と誤認させる表示を禁じているので、サービス欄や投稿の料金は「基本料のみ」「法定費用込みの目安」などの区別を言葉で添えます。

税込で書く

国税庁の「総額表示の義務付け」の説明によると、消費者に前もって価格を示す場合は消費税込みの価格を表示する必要があり、媒体は問われません。ホームページや Googleの投稿に載せる基本料も、税込みの金額で書きます。

サービス欄の登録で気をつける点

Googleビジネスプロフィール ヘルプの「ビジネス プロフィールに表示されるサービスを管理する」によると、候補にないサービスは「カスタムのサービスを追加」で作れますが、カスタムサービスの名前に価格や電話番号を入れると自動で不承認になります。「車検(軽自動車)」のように名前は作業名だけにし、金額と内訳は価格欄と説明欄に書きます。登録の操作そのものはサービス・メニュー登録の方法で順に説明しています。

入庫予約までの流れをプロフィールで先回りして説明する

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Photo by Greg Rosenke on Unsplash

車検は「いつ受けるか」をお客様が迷う作業です。迷いを減らす情報を載せておくと、電話や予約に進みやすくなります。

「2か月前から受けられる」を予約のきっかけにする

国土交通省の自動車検査登録総合ポータルサイトには、継続検査(車検)は有効期間が切れる2か月前から受けられると書かれています。この情報を説明文や投稿に入れ、「満了日の2か月前から予約を受け付けています」「車検証の満了日をお電話でお知らせください」と案内すると、ぎりぎりの駆け込みが減り、作業の平準化にもつながります。

来店から引き渡しまでを段階で書く

初めての人が不安に思うのは、預ける時間と代車の有無です。説明文やサービスの説明に、受付、点検と見積りの説明、整備、検査、引き渡しの順で、それぞれ何をするかと目安の所要時間を書きます。指定工場なら「当日中のお引き渡しが可能な場合があります」のように、条件付きで書くのが安全です。

引き取り・納車をする場合の地域設定

お客様の家まで車を取りに行くサービスがある工場は、店舗の住所を表示したまま、サービス提供地域を追加する「ハイブリッド型」にあたります。対象の市区町村は実際に引き取りに行ける範囲だけを指定します。設定の手順は住所・マーカー・サービス提供地域の設定方法で説明しています。

写真と投稿の題材|整備工場は「見えない作業」を見せる

整備は車を預けている間に行われるため、お客様は作業の中身を見ていません。写真と投稿は、その見えない部分を見せる場所として使います。

最初にそろえたい写真

  • 入口と看板(認証・指定の標識が読めるもの)
  • 受付と待合スペース(待ち時間に過ごす場所)
  • ピット全景とリフト(作業場の広さと整理の状態)
  • 検査ライン(指定工場の場合)
  • 整備士が説明している場面(顔の掲載は本人の同意をとる)
  • 代車(台数や車種を説明文と合わせる)

交換した部品の写真は「説明つき」で

すり減ったブレーキパッドと新品を並べた写真は、整備工場ならではの題材です。ただし写真だけでは何が分かるのか伝わらないので、「残り何ミリで交換を勧めているか」「交換しないとどうなるか」を投稿の本文で一言添えます。数値は自社の判断基準として書き、一般論の断定にしないようにします。

写り込みの確認

お客様の車のナンバープレート、車内の私物、車検証の記載は写真に写さないか、ぼかします。整備記録の画面を撮る場合も、氏名や住所が見えていないかを投稿前に確かめます。

口コミの集め方と、整備工場で多い返信の場面

整備工場の口コミは、作業そのものより「説明が分かりやすかった」「見積りどおりだった」という対応面が書かれやすい傾向があります。依頼の仕方とGoogleの規約の詳しい話は美容室の記事の口コミの章で扱っているので、ここでは整備工場で起きやすい場面に絞ります。

お願いするタイミングは引き渡しの説明のあと

車を引き渡すときに、作業内容と次回の点検時期を説明した直後が、お客様の満足がいちばん具体的なタイミングです。口コミ投稿のリンクを印刷したカードを、整備明細と一緒に渡す形にすると、押しつけになりにくくなります。割引や粗品と引き換えにお願いするのはGoogleのポリシーで禁止されています。

「見積りより高かった」と書かれたとき

整備の口コミで多い不満は、追加の作業で金額が上がったことです。返信では、個別の金額や車の状態を公開の場で細かく書かず、「作業前にご説明しご了承いただく流れにしていますが、伝わり方が不十分だった点は改めます」のように、自社の手順と改善を短く書きます。事実関係の確認は電話や来店で行います。

整備工場の担当者から出やすい疑問

認証工場でも「車検」と書いてよいですか?

書いて構いません。認証工場も点検・整備をしたうえで車を検査場へ持ち込む形で車検を受け付けられます。ただし、工場内で検査が完結するような書き方は指定工場と誤解されるので、「検査場へのお持ち込みは当社で行います」のように流れを正確に書きます。

法定費用は毎回変わるのに、料金を載せる意味はありますか?

あります。工場ごとに違うのは基本料や整備費用なので、そこを税込みではっきり示し、法定費用は「車種・年式により変わります」と区別して書けば比較の材料になります。目安の総額を出す場合は、どんな車を想定した金額かを書き添えます。

板金塗装と整備で、プロフィールを分けるべきですか?

同じ場所・同じ名前で営業しているなら、1つのプロフィールで追加カテゴリを使うのが基本です。看板も受付も別で、対外的に独立した部門として運営している場合は、ガイドラインの「部門」の考え方に沿って別のプロフィールを検討します。

急ぎの修理の電話を取りこぼさない方法はありますか?

営業時間を正確にし、電話番号を受付に直接つながる番号にすることが先です。作業中で電話に出にくい時間帯がある場合は、説明文で折り返しの目安を伝えておくと、留守のまま他店に流れる人を減らせます。

ユーザー車検の代行を載せてもよいですか?

実際に行っているサービスなら載せられます。お客様が自分で検査場に行く形と何が違うのか、整備はどこまでするのかを説明欄に書き、点検整備をしないまま検査だけを通す印象にならないよう注意します。

入庫予約につなげるために直す順番

工場で手をつけるなら、次の順番が無理のない進め方です。1つ目は、認証・指定の区分と扱える車の種類を確かめ、説明文と写真で裏付けること。2つ目は、カテゴリ・名前・受付時間をガイドラインどおりに直すこと。3つ目は、サービス欄に作業名と税込みの基本料を入れ、法定費用との区別を言葉で添えること。4つ目は、2か月前からの予約案内と入庫から引き渡しまでの流れを書くこと。5つ目は、ピットや部品の写真と、引き渡し時の口コミのお願いを続けることです。どれも工場の実際の運営を正確に見せる作業なので、一度整えれば毎月の手間は大きくありません。

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