Google口コミは来店判断にどう影響する?検索した人が見ている所

Google口コミが来店判断に与える影響は、「星の平均で候補を絞り、本文と写真で中身を確かめ、店の返信で人柄を見る」という順番で表れます。検索した人は口コミの一部だけを見て決めるのではなく、いくつかの手がかりを組み合わせて、行くかどうかを判断しています。

この記事では、店を探している人がGoogleの店舗情報のどこを見て、何を判断しているのかを、行動の流れに沿って分解します。そのうえで、業種ごとに読まれやすい点と、自店の口コミを「初めて見る客の目」で点検する手順を紹介します。数字で効果を語るのではなく、店舗側が確かめられる観点に絞っています。

目次

店を探す人は口コミをどの順番で見るか

店を探す人は、地図や検索結果に並んだ候補を比べ、気になった店の詳細を開き、口コミを読んでから決めます。口コミは最後の一押しにも、候補から外す理由にもなります。

スマートフォンで地図アプリを開いている手元
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候補を並べる段階

「近くのカフェ」「地名+歯医者」のように検索すると、地図と一緒に複数の店が並びます。この段階で目に入るのは、店名、星の平均、件数、写真の1枚目、営業中かどうか程度です。ここで候補から外れると、本文は読まれません。つまり、星と件数と1枚目の写真は、口コミの本文を読んでもらうための入口の役割を持っています。写真が暗い、件数が極端に少ない、といった理由で、中身を見る前に比較から外れることもあります。

詳細を開いて確かめる段階

気になった店を開くと、写真、営業時間、口コミの一覧が見られます。Google マップでは店舗詳細の「クチコミ」タブで一覧を読み、並べ替えや絞り込みも使えます。新しい順に並べて最近の様子を見る人もいます。気になる言葉(「駐車場」「子連れ」など)で口コミを探す人もいるため、本文にどんな言葉が書かれているかは、店の情報の補足として働きます。営業時間や電話番号もこの段階で見られるので、口コミで「営業時間が違った」と書かれていれば、それ自体が不安の材料になります。

最後に決める段階

候補が2〜3店に絞られると、細かな違いで決まります。駐車場の有無、子ども連れで入りやすいか、予約なしで入れるか、といった自分の条件に合うかを、口コミの本文から探します。ここで決め手になるのは、星の差よりも「自分と同じ状況の人がどう感じたか」です。家族連れなら家族連れの口コミを、一人客なら一人客の口コミを探して読みます。

星の平均と件数が伝えること

星の平均と件数は、候補を並べる段階でいちばん先に目に入る情報です。ただ、検索した人は平均の数字だけでなく、件数とのつり合いも見ています。

件数が少ないと平均は揺れやすい

件数が少ないと、1件の評価で平均が大きく動きます。数件しかない店の高い平均は、見る人によっては「まだ判断材料が少ない」と受け取られます。件数を増やす取り組みは、平均の数字を落ち着かせる意味もあります。

平均が高すぎても疑われることがある

高評価ばかりが短期間に並ぶと、かえって不自然に見えることがあります。投稿者のプロフィールを開いてほかの口コミを確かめる人もいます。依頼の仕方が偏っていないかは口コミの集め方で確かめてください。

比べられるのは近くの同業

星の平均は、決まった合格点があるものではなく、同じ地図の上に並んだ近くの同業と比べて見られます。自店の数字だけでなく、同じ検索で並ぶ店の平均と件数を一度見ておくと、どこで比べられているかがわかります。

本文で読まれていること

本文は、星だけではわからない「自分に合うか」を確かめるために読まれます。長い感想文よりも、具体的な場面や条件が書かれた口コミが判断の材料になります。

具体的な体験の記述

「料理がおいしい」よりも「平日の昼に一人で入れた」「予約の時間どおりに案内された」のような具体的な記述は、読む人が自分の状況に当てはめやすい情報です。

低評価の中身

低評価は、件数が少なくても読まれます。読む人が確かめているのは、その不満が自分にも起こりそうかどうかです。たとえば「混んでいて待った」という不満は、空いている時間に行く人にとっては気になりません。逆に、衛生や安全に関わる不満は、1件でも候補から外す理由になりえます。低評価そのものより、同じ不満が何人からも繰り返し書かれているかどうかが見られている、と考えると点検しやすくなります。

投稿の日付

古い口コミは、いまの店とは違うかもしれないと受け取られます。最近の口コミがない店は、営業しているのかどうかを不安に思われることもあります。改装や店主の交代など、店の状況が大きく変わったときは、古い口コミの内容と現状がずれていないかを確かめておくと、返信やプロフィールの説明で補えます。Google マップ ヘルプによると、投稿者が口コミを編集すると、最後に編集した日付が投稿日として表示されます。

写真付きの口コミが果たす役割

お客様が投稿した写真は、店が用意した写真とは別の「実際の様子」として見られます。

お客様の写真と店の写真の違い

店が載せる写真はきれいに撮られている分、実際と違うのではと思われることがあります。お客様の写真は、料理の量や店内の混み具合、駐車場の広さなどを確かめる材料として見られています。

写真から読み取られる情報

席の間隔、子ども用の椅子の有無、段差、看板の見え方など、本文には書かれにくい情報が写真から伝わります。店舗が載せる写真の考え方はオーナーによる写真投稿の意義で扱っています。

店の返信が見られている理由

返信は、口コミを書いた本人だけでなく、あとから読むすべての人に向けた文章です。読む人は返信から、問題が起きたときに店がどう対応するかを推し量ります。

返信の有無

低評価に返信がないと、読む人はその不満が放置されているように受け取りがちです。Google ビジネス プロフィール ヘルプの「クチコミを増やすためのヒント」は、すべての口コミにお礼を述べる必要はないとしたうえで、返信は公開されるため丁寧で簡潔な内容を心がけるよう案内しています。

返信の書きぶり

感情的な反論は、内容の正否にかかわらず、読む人に不安を与えます。反対に、事実を確かめたうえで改善したことを短く伝える返信は、低評価そのものよりも印象に残ることがあります。好意的な口コミへの返信も、毎回同じ定型文だと読む人には作業として映ります。具体的な書き方は、好意的な口コミへの返信と低評価への返信の記事に分けて詳しく扱っています。低評価の場合はネガティブな口コミへの返信方法を見てください。

業種によって読まれる点は違う

口コミで確かめられていることは、業種によって大きく違います。自店の業種で何が見られているかを知ると、プロフィールで補うべき情報もわかります。

業種口コミで確かめられやすいこと店舗側で補える情報
飲食店味、量、待ち時間、一人で入れるか、子ども連れメニューと価格、混む時間帯、席の種類
美容室・サロン担当者の対応、仕上がり、予約の取りやすさメニューの料金、施術時間、スタイル写真
歯科・クリニック説明のわかりやすさ、待ち時間、痛みへの配慮診療時間、予約方法、駐車場
修理・リフォーム見積もりの明確さ、作業後の対応、時間の正確さ対応地域、見積もりの流れ、作業写真

来店型の店で読まれる点

飲食店や美容室のように客が店に来る業種では、店内の様子、待ち時間、スタッフの対応が中心に読まれます。写真付きの口コミの比重も大きくなります。

訪問型・相談型の業種で読まれる点

修理や士業のように、客の自宅に出向いたり相談を受けたりする業種では、店内の写真より、説明の丁寧さ、約束の守り方、料金の明確さが読まれます。件数は来店型より集まりにくいので、一件ごとの中身が重く見られます。歯科やクリニック、士業のように、来院や相談の事実そのものが個人の事情に関わる業種では、返信で利用内容に触れない配慮も読まれています。

自店の口コミを初めて見る客の目で点検する手順

自店の口コミが来店判断にどう働いているかは、客と同じ画面で見直すとわかります。月に一度、次の順番で確かめると変化に気づけます。

ステップ1|ログアウトした状態で検索する

管理者としてログインしたままだと、表示が客と違うことがあります。ブラウザのシークレットモードなどで、客が使いそうな言葉(「地名+業種」など)で検索します。

ステップ2|並んだ候補の中で自店を比べる

同じ画面に並ぶ近くの店と、星の平均、件数、1枚目の写真を比べます。自店が候補の段階で外れていないかを見ます。スマートフォンで見ると表示される件数が少ないため、パソコンとスマートフォンの両方で確かめると、客の見え方に近づきます。

ステップ3|新しい順に10件ほど読む

「クチコミ」タブを新しい順に並べ、最近の口コミを読みます。同じ不満が繰り返し出ていないか、返信が止まっていないかを確かめます。

ステップ4|低評価から読んで不安の種を探す

星1〜2の口コミだけを読み、初めての客が不安になりそうな点を書き出します。書き出したものは「店の対応で直せること」「プロフィールの説明で防げること」「好みの違いで直しようがないこと」の3つに分けると、手を付ける順番が決まります。営業時間や駐車場など、プロフィールの情報で解消できるものは、先にプロフィールを直します。不満が出にくい状態をつくる方法はネガティブな口コミを防ぐ方法で扱っています。

来店判断との関係で迷いやすいこと

星の平均はどのくらいあれば安心ですか?

一律の基準はありません。同じ検索で並ぶ近くの同業と比べて見られるため、まずは近隣の店の平均と件数を確かめてください。平均だけを上げようとして依頼の仕方が偏ると、Google のポリシー違反になるおそれがあります。

口コミの件数はどのくらい必要ですか?

こちらも決まった数はありません。件数が少ないと平均が揺れやすく、判断材料が少ないと受け取られやすいので、来店したお客様に偏りなくお願いを続けることが現実的です。

低評価が1件あるだけで客は離れますか?

低評価があっても、その内容と店の返信次第で受け取られ方は変わります。一方で、衛生や安全に関わる内容は重く見られやすいので、事実を確かめたうえで早めに返信してください。

古い口コミと新しい口コミはどちらが重く見られますか?

読む人の多くは、いまの店の様子を知りたいので、新しい口コミを重視しがちです。古い低評価が気になる場合も、消そうとするより、最近の口コミが増えて新しい状態が伝わるようにするほうが確実です。

返信はすべての口コミに必要ですか?

Google のヘルプでは、すべてにお礼を述べる必要はないとされています。ただし低評価には返信しておくと、読む人に店の姿勢が伝わります。

口コミは客が店を確かめる材料

検索した人は、星と件数で候補を絞り、本文と写真で自分に合うかを確かめ、返信で店の姿勢を見ています。口コミの数字だけを追うより、客が知りたいことがプロフィールと口コミの両方から伝わっているかを点検するほうが、来店の判断に直接つながります。

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